内容説明
長らく大学医学部・付属病院で臨床の研究と教育に打ち込み、海外留学も経験。糖尿病の臨床に捧げた半世紀余を振り返りつつ、日本の未来に思いを馳せる―。好きな野球や愛犬のこと、旅の記憶、ヒトと日本文化の特性等、医師ならでは知見を生かしてまとめ上げた滋味深いエッセイ。
目次
1 ベーブ・ルースの鼻(草野球で得たもの;大リーガーの凄さ ほか)
2 ケニアのサファリ(日本列島の景観と地震・台風災害;石見銀山と津和野 ほか)
3 引っ越しと蔵書(手紙をワープロソフトで書く;手紙(郵便)の消印 ほか)
4 病院の廊下で(病院の廊下;ヒトは昔からハイブリッド ほか)
著者等紹介
野中共平[ノナカキョウヘイ]
昭和8年7年、兵庫県明石郡垂水町生まれ。日本糖尿病学会会長、糖尿病学会理事、内分泌学会理事、糖尿病・妊娠学会会長、糖尿病学会九州地方会会長を歴任。昭和33年3月大阪大学医学部卒業。昭和39年3月大阪大学大学院内科系修了、医学博士「糖質の膜透過に及ぼすインスリンの効果に関する研究」。昭和40年10月大阪大学医学部付属衛生検査技師学校専任講師。昭和42年4月米国デトロイト・サイナイ病院研究部留学。昭和53年8月大阪大学講師。昭和56年1月同大助教授。昭和60年6月久留米大学医学部教授(内分泌代謝内科学講座担当)。平成10年4月久留米大学大学院医学研究科長。平成11年3月久留米大学定年退職。平成11年10月白石共立病院名誉院長。平成25年3月市立貝塚病院退職。専門:糖尿病の専門医教育、血糖の無痛採血法(指先採血の疼痛追放)、クーロメトリー法による血糖迅速測定法、糖尿病の食事療法、持続皮下インシュリン注入療法(CSII)の確立と代表世話人、低血糖症、無自覚性低血糖の発症機序、グルカゴン分泌と生理作用、個別医学の提唱など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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