目次
賞められるのは大嫌い
一家の誉れより御国の為め
此方は咎人で後座れば速かに縄を掛けられたい
ズドンと響いた鉄砲の目覚し
自分の歳は確と判りかねる
吉之助の本願は何
其方は強力で武道に達して忠義な奴だ
撃とうと思う獲物は目の前
二度目の遠島
有り難き恩典〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
憲法記念日そっくりおじさん・寺9条
60
猿飛佐助など真田十勇士を生んだ書き講談シリーズ「立川文庫」。その中に唯一らしき幕末もの『西郷隆盛』があり、今年の大河効果で復刻しないかと思っていたが、ドラマが終わる頃になって夢が叶った。西郷どんが死んで30年ちょっとの時代に書かれた講談なので興味深く読んだが、面白かった。ページの大半は幕末期に割かれているが、史実が滅茶苦茶でかなり面白かった。史実では2回遠島されているが、こちらは3回も島流し(笑)。斬られた人間がパックリ2つに割れたり、同情に値しない人物(婦女暴行している)と同志になったり(笑)、お薦め。2018/12/16