内容説明
鈴木三重吉の児童雑誌『赤い鳥』発刊から百年。童謡文化の歴史をつぶさにたどり、その魅力の源泉をひもとく。
目次
第1章 童謡のあけぼの―童謡前史(江戸時代の「わらべうた」「遊び」の研究;明治時代の少年少女向け文学雑誌と童謡前史 ほか)
第2章 子ども文化と童謡文化を根付かせた潮流(雑誌『赤い鳥』の発刊と童謡;雑誌『金の船=金の星』の童謡 ほか)
第3章 童謡を広げた人たち(少年少女たちの活躍 百貨店の宣伝部隊;タレントとしての歌い手の誕生 ほか)
第4章 レコード文化の隆盛と童謡歌手たちの活躍(ボーイソプラノの活躍;戦時下、戦後の童謡歌手と児童合唱団の活躍 ほか)
第5章 変容する童謡の世界(舞踊童謡で活躍する童謡歌手とレコード;ラジオの登場―成人童謡歌手への移行 ほか)
著者等紹介
井上英二[イノウエエイジ]
昭和15年生まれ。中央大学経済学部卒業。元日本コロムビア学芸部プロデューサー。在職中は主に教材レコード、子どもの歌などの制作に携わる。代表的な作品として、昭和44年度芸術祭優秀賞受賞「こどものための合唱組曲『チコタン』」、昭和45年度芸術祭大賞受賞「日本音楽集団による三木稔の音楽」、「コロムビア創立90周年記念 文部省唱歌集成」、平成3年日本童謡賞特別賞受賞「昭和の子どもの歌全集」などがある。退職後は、山本直純ベストセレクション「人生即交響曲」、「越部信義の音楽」の録音制作やNPOキッズエクスプレスの「親子のふれあい子育てフェスタ」、(財)修養團百周年記念イベント、吉丸一昌菩提寺での四回に亘る「吉丸一昌顕彰コンサート」などの企画・構成・演出を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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