内容説明
生放送中のTV番組でコメディアンが謎の怪死を遂げる。犯人は業界関係者か?それとも外部の犯行か?
著者等紹介
マガー,パット[マガー,パット] [McGerr,Pat]
1917‐1985。本名パトリシア・マガー。アメリカ、ネブラスカ州フォールズ・シティー生まれ。ネブラスカ大学を卒業後、コロンビア大学でジャーナリズムを専攻。その後、アメリカ道路施設協会の広報室長、建築雑誌の編集補佐を務める。1946年「被害者を捜せ!」で、推理作家としてデビュー。50年、カソリック・プレス・アソシエーション賞受賞。67年には、エラリー・クイーンズ・ミステリー・マガジン賞を受賞している
青柳伸子[アオヤギノブコ]
青山学院大学文学部英米文学科卒業。小説からノンフィクションまで、幅広いジャンルの翻訳を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nightowl
5
大学生の頃の苦い思い出。取材ついでに男へ仕返しをしてやろうと、メリッサはテレビ局へ潜り込む。様々なタレントやスタッフが番組制作に参加する中で、メインのコメディアンが怪我をする。鬼の居ぬ間に...な心持ちで彼女抜きの企画を総出で考えるが...事件の場面より、タレントを含めた人物像にそれぞれ特徴がありそこに注目しながら読んだ。テレビ開始時の様子が目に浮かぶよう。勿論ミステリとしても先にネタバレで感想を書かれている方が触れている通り、ちょっとしたホワイダニットが効いている。2018/12/22
ががが
4
推理小説。テレビの生放送で起きてしまった殺人事件。ことが起こるまでに背景となる人物の性格や人間関係がけっこう事細かに書かれているので、そこは退屈かもしれないが、出演者やプロデューサーやスポンサーが必死に利害を調節しようと駆け引きに終始する様とか、いかにもこの業界にありそうな人間模様で、事件が起きたときのスパイスとしてよく効いている。謎解き要素はそれほど凝ったものではないが、登場人物を把握してしまえばあとはあっという間に読めてしまうくらい展開としてはおもしろい。2023/07/19
チェス
3
最初は退屈でギブしちゃうところだった。後半は面白かったけど、やっぱり「探偵を探せ」良き!です。2023/11/06
サノバ
3
30年ぶりぐらいに見つけて、大いに期待して読み始めた。 が、あまり面白くない。もちろん10代の頃との感受性が違うのはあるはず。 でも、期待値が大きすぎた。 これをこの人の作品として初めて読めば面白かったのだろう。 ま、過去は美化されるということで。2019/08/01
四季
2
○ 生放送中に謎の怪死事件が起きる、撮影の準備〜事件が起こるまでしっかりと舞台裏が書き込まれているうえその綺麗流れで事件が自然と起きるのが良い。トリックと犯人はすぐに予想がついてしまったが細かな言動を軸に犯人を追い詰めていくのは上手いと思った。 2018/10/10