内容説明
日本探偵小説文壇の重鎮が描く、怪奇幽遠なる妖美の世界。デビュー作「復讐」をはじめ、単行本未収録の初期短編、初の新聞連載小説「呪われた美貌」、芸能週刊誌に連載された“血のマリー”シリーズなど、知られざる作品を集成した謎と官能に満ちた傑作選!巻末にはペンネームに関する書下ろしエッセイを収録。
目次
創作篇(復讐;美人の足 秘密の石膏像;思い出した顔;蝋細工の指;パノラマ館の来訪者 ほか)
評論・随筆篇(異端文学へ―編集者と読者への公開状;探偵小説とドラマ;「三つの顔」で旅まわり;チャンネル千一夜;一途なもの ほか)
著者等紹介
川野京輔[カワノキョウスケ]
1931年、広島県生まれ。本名・上野友夫。53年より『千一夜』や『風俗草紙』へ短編の投稿を始め、同年末には『別冊宝石』の「短篇探偵小説懸賞」に本名で応募した「復讐」が掲載され、事実上の作家デビューとなる。中央大学法学部法科卒業後、54年にNHKに入局。広島中央放送局放送部、松江放送局放送部を転任した後、60年に東京勤務となり芸能局へ配属される。広島中央放送局在職中に広島中央局長賞を受賞した。91年にNHKを定年退職。ハウツー本や歴史関係の著書も多数ある。日本推理作家協会名誉会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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