内容説明
小さな詐欺事件が国会議員殺害事件へ発展。複雑に入り組む疑惑の人脈に渦巻く謎。アノー探偵、最後にして最大の事件!ロードシップ・レーンの館に隠された秘密とは…
著者等紹介
メイスン,A.E.W.[メイスン,A.E.W.] [Mason,A.E.W.]
本名アルフレッド・エドワード・ウッドリー・メイスン。1865年、英国ロンドン生まれ。95年に処女作となる長篇小説A Romance of Wastdaleを発表。1910年にフランス人のアノー警部を探偵役とする長編『薔薇荘にて』を刊行し、以降、アノー探偵シリーズを含め、多くの作品を発表した。48年死去
鬼頭玲子[キトウレイコ]
藤女子大学文学部英文学科卒業。インターカレッジ札幌在籍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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飛鳥栄司@がんサバイバー
21
さらばアノー。アノー警部最後の事件。『矢の家』や『薔薇荘にて』での活躍はご存知の通り。ストーリーにまとまりがないのと、偶然の積み重ねで事件が解決に持ち込まれるのが、本作のマイナス要素である。アノーがフランスを離れイギリスに出張っているにも関わらず、設定がうまく生かされていないし、フランス人が話す英語の言い間違いをアノーのユーモアさに置き換えられてしまったことで、アノーのキャラクターが消されてしまった感じ。出来栄えは正直『屋の家』と『薔薇荘にて』には遠く及ばない印象。ま、あの2作が別格なこともあるのだが。2018/12/07
カーゾン
1
L:この本を読むのに費やした時間を返せと言い切れるレベルの残念本。金返せとは言わないのは図書館の本だから。論創社もメースン片っ端から訳さんでも良いのでは?2020/06/02