内容説明
混迷を深める世界、閉塞感が強まる日本。しかし、希望あふれる未来は切り拓ける。反グローバリズムが強まる21世紀日本は再び高度成長を実現できる。市場原理主義により荒廃した世界に平和と安定を築く戦略を提示する。
目次
第1部 グローバリズムの終焉と日本の世界戦略(葉隠武士道は世界平和を築けるか;グローバル経済と人道危機国家;危機の時代二十一世紀と日本文明;補論1 グローバル経済における地球倫理と未来文明創成―近世日本経済史と倫理としての武士道の視点から)
第2部 二十一世紀日本の成長戦略(寛政改革に学ぶ人道的経済成長戦略;高度成長の比較経済史的考察―戦後日本の高度成長を中心に;二十一世紀日本の高度成長戦略―希望の経済史学についての一考察;書評 セルジュ・ラトゥーシュ(中野佳裕訳)『“脱成長”は、世界を変えられるか?―贈与・幸福・自律の新たな社会へ』
補論2 人間の安全保障と経済成長―日本経済史の視点から)
著者等紹介
金子晋右[カネコシンスケ]
佐賀大学経済学部教授。1970年東京都生まれ。1993年早稲田大学社会科学部卒業。1996年早稲田大学大学院経済学研究科修士課程修了。2002年横浜市立大学にて、博士(経済学)の学位を取得。県立広島女子大学、国際日本文化研究センター、横浜市立大学、東京工業大学などの講師を経て、2013年佐賀大学経済学部准教授、2015年より現職。専門は経済史。2009年(単著)『文明の衝突と地球環境問題:グローバル時代と日本文明』(論創社、2008年)で比較文明学会研究奨励賞(伊東俊太郎賞)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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