内容説明
大正時代に『秘密探偵雑誌』へ翻訳連載されたエドガー・ウォーレスの本格ミステリが新訳でよみがえる!新聞記者ホランドの前に立ちはだかる堅牢強固な密室殺人の謎。
著者等紹介
ウォーレス,エドガー[ウォーレス,エドガー] [Wallace,Edgar]
本名リチャード・ホレイショー・エドガー・ウォーレス。1875年、英国ロンドン生まれ。新聞の売り子やトロール船の乗組員として働きながら学問を修め、1894年に英国陸軍歩兵隊へ入隊。除隊後は記者として活躍したが名誉毀損による損害賠償問題を起こして失職する。1905年に発表した処女作「正義の四人」がベストセラーとなり、以後は専業作家として膨大な数の小説を書いた。32年、ハリウッド滞在中に肺炎と糖尿病を併発して急逝
友田葉子[トモダヨウコ]
津田塾大学英文学科卒業。非常勤講師として英語教育に携わりながら、2001年、『指先にふれた罪』(DHC)で出版翻訳家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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飛鳥栄司@がんサバイバー
24
「あの密室トリック」を世に送り出した、記念すべき作品である。ヴァン・ダインや横溝までもが、本作品をインスパイアしていると言われれば、更に感慨深さを感じるのである。密室殺人が題材だが、トリックに偏重せず、ウォーレスらしく恋愛ありサスペンスありと物語を終始動かすことで、読者を飽きさせることはない。物語中の色々な要素が、終盤で事件にしっかりと絡んでいたことがわかり、読み応えは十分だ。「あの密室トリック」に加え、「ある死体処理」も書かれており、本書は本格ミステリにとってある意味で始祖と言っても過言ではあるまい。2018/06/09
nac
3
★★★⭐︎2022/10/16
ホン
2
面白い、第一次世界大戦後のロンドンが舞台。解説には密室トリックの後の推理小説への影響を強調しているが全体としての構成も素晴らしくロマンスもありで次から次へと畳みかける展開がたまらない。2018/04/17
よだみな
0
いや、犯人、ほかにいないでしょ2022/07/26
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