内容説明
表題作のほか中短編4作を収録。推理小説史に名を残す「二輪馬車の秘密」のファーガス・ヒュームの未訳作品を日本独自編纂!
著者等紹介
ヒューム,ファーガス[ヒューム,ファーガス] [Hume,Fergus]
1859年、イギリス生まれ。オタゴ大学で法律を学ぶ。その後、弁護士資格を取得し幹部書記として就職。務めるかたわら戯曲の創作を始める。「二輪馬車の秘密」(1886)で作家としてデビュー。同作品がベストセラーとなる。32年死去
波多野健[ハタノケン]
1949年、京都市生まれ。東京大学教養学部教養学科アメリカ科卒。2000年「無時間性の芸術へ―推理小説の神話的本質についての試論」で第7回創元推理評論賞受賞。探偵小説研究会員
梶本ルミ[カジモトルミ]
1983年、大阪府生まれ、帰国子女。大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nightowl
2
「ピカデリーパズル」:毒殺され発見された女性。彼女の死には情事のもつれが関係していたようだが、果たして何が起こったのか?/ゴシップ通の口癖で冒頭辟易させられるものの、このプロットならこの長さ、としっかりした構成力のある著者の手腕を堪能。「小人が棲む室」:貴族の生まれでは?と勘繰られやすいバイオリン弾き。彼の出自は如何なるものなのか。ひょんなことから小人が代々生まれる一族と知り合い…/幻想文学を目指した本領発揮の好作。王道ながらツボを押さえたロマンチックな物語。ミステリから幻想へ至るまでの試行錯誤?な一冊。2017/12/16
kanamori
1
☆☆☆2017/12/06