内容説明
「浮き世の義理も…」天下統一を目前にした豊臣秀吉に反旗を掲げ、暴虐の限りを尽くす髑髏党と首領“天魔王”。その行く手をふさぐべく、二人の男“捨之介”と“蘭兵衛”は闘いを挑む。三人が相見えた時、運命は再び動きだす。
著者等紹介
中島かずき[ナカシマカズキ]
1959年、福岡県生まれ。舞台の脚本を中心に活動。85年4月『炎のハイパーステップ』より座付作家として「劇団☆新感線」に参加。以来、『髑髏城の七人』など、“いのうえ歌舞伎”と呼ばれる物語性を重視した脚本を多く生み出す。『アテルイ』で2002年朝日舞台芸術賞・秋元松代賞と第47回岸田國士戯曲賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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arisaka
4
この夏、どハマりして8回観に行った舞台の戯曲。ただし、舞台の内容とは違うところが多々あり、あくまで戯曲。花鳥風月極と5パターンの髑髏城を上演する企画、鳥バージョンは「地を這う者」としての捨之介設定を見直し、新たに「天の監視者」として天魔王を討つという動機を与えた。それにより、過去ではなく未来を捨てている主人公が仲間と出会い、未来へと一歩踏み出そうとするというラストを迎える。今までの髑髏城の中で一番好きかも。座組みもよかったし。2017/09/01
辺野錠
1
この話は昔小説で読んでいたけど今は役者や趣向を変えて4バージョンなんて企画やってるのね。信長の影武者じゃない主人公や元では天魔王を倒した刀のギミックが既に見抜かれていて通用しないなど従来のバージョンから一捻りされているのが良かった。なのでこういう脚本はいつもはビジュアルが無いから物足りなくて面白さが半減してる気がするが今回は満足度が高かった。2017/09/13
45_chuu
0
2020/1/22~1/23 この間ゲキシネで観たやつ。 舞台とは違う所もあったり、熱が蘇ってきたり。 2日で読破!2020/01/23
はちがみっつ
0
阿部サダヲ版髑髏城。忍びの出なのか地の人を強調している。小吉が兵庫の子供設定なのも今回だけかな。より天魔王との差を見せつける。蘭丸の位置付けがやはり可哀想。他の髑髏城よりも沙霧と捨乃介の繋がりが強く感じられるが、どうだろう。月へ続く。2018/05/22