内容説明
総評弁護団から日本労働弁護団へ。1965年、弁護士登録した後、“労働弁護士”として活躍する一方、沖縄出身の弁護士として米軍基地問題など、沖縄関係の訴訟にも広く関与し、現在のコロナ禍のもとで生じる労働問題にも第一人者として取り組んでいる!
目次
第1部 インタビューで聞く55年(労働弁護士としての遙かなる道;長いたたかいだった「国労問題」;労働弁護士として生きて)
第2部 裁判をめぐる随筆(ウチナーからヤマトへ;沖縄関連訴訟への取り組み;最高裁判所弁論(その1)―新国立劇場運営財団事件 ほか)
第3部 折々の記(「自分史」を書く?;わがふるさとを語る―沖縄・宮古島;ふるさとの味―「ラフテー」は豚肉料理の王様 ほか)
著者等紹介
宮里邦雄[ミヤザトクニオ]
1939年大阪市生まれ、沖縄宮古島育ち。1958年琉球政府立宮古高校(現沖縄県立宮古高校)卒業。1958年東京大学文科1類入学。1963年東京大学法学部卒業。1965年弁護士登録。東京弁護士会所属。1987年中央大学法学部非常勤講師(~1989年)。1997年日本労働法学会理事(~2005年)。2001年早稲田大学法学部大学院非常勤講師(~2003年)。2005年東京大学法科大学院客員教授(労働法、法曹倫理)(~2007年)。2002年日本労働弁護団会長(~2012年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Yuichi Tomita
5
先日亡くなられた労働弁護士の自伝的インタビューとエッセイをまとめたもの。 1965年に弁護士登録をされているので、50年以上に及ぶキャリアを振り返ったものとなっている。先生が最初に担当された不当労働行為の事件の帰結が衝撃的。労働組合にとっての勝利とは何かを考えるきっかけになったという。 また、今からは考えられない労働組合と企業の「たたかい」についても触れられている。 先生も指摘されているように、非正規やフリーランスなど多様な働き方に法がどう応えていくのかが、今の労働法の大きなテーマの1つと感じた。2023/03/24