内容説明
ファン待望の「鮎川哲也翻訳セレクション」!ボーナストラックとして、鮎川哲也が翻訳した海外ミステリの短編4作を収録。巨匠・鮎川哲也が完訳した鉄道ミステリの傑作『鉄路のオベリスト』、ついに復刊!
著者等紹介
キング,C.デイリー[キング,C.デイリー] [King,C.Daly]
1895‐1963。本名チャールズ・デイリー・キング。アメリカ、ニューヨーク生まれ。心理学の研究に従事し、コロンビア大学で修士号、イエール大学で博士号を取得。1932年、長編『海のオベリスト』を刊行し、作家としてデビューした
鮎川哲也[アユカワテツヤ]
1919年、東京生まれ。GHQ勤務の傍ら創作活動を行い、のちに専業作家となる。晩年は新人作家発掘にも尽力した。2002年没。第13回日本探偵作家クラブ賞、第1回本格ミステリ大賞特別賞を受賞
日下三蔵[クサカサンゾウ]
1968年、神奈川県生まれ。専修大学文学部卒。ミステリ・SF研究家、アンソロジスト、フリー編集者。日本推理作家協会、本格ミステリ作家クラブ各会員。編書で『天城一の密室犯罪学教程』で第5回本格ミステリ大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のざきち
2
再読。カッパノベルスも持っているのですが、懐かしさの余りつい買ってしまいました。登場人物が少ないので、ミステリ好きの方なら犯人を特定するのは容易かもです。心理学者達の導く多重解決が本作品の見せ場なのでしょう。それにしても…他の方々も言っているように、短編を抱き合わせしないでむしろカッパの方にもあった挿絵を入れてもらって値段を下げてもらった方が良かった。古典ミステリに4千円超の出費は痛い…2019/04/20
kanamori
2
☆☆☆2017/09/28
氷沼
1
その昔、カッパ・ノベルス版が手に入れられなかったので「鉄路はもう要らん」と諦めていたオベリストシリーズの鮎川哲也訳の一冊。 カッパ・ノベルス版では『冗長と思われる部分をカットするなどして、口あたりをよくしたもの』という、いわば抄訳だったわけだが、本作はそのカットした部分も収録した完訳版である。 鮎川哲也というと鉄道ミステリなわけだが、本作は鉄道が舞台なだけで、いわゆる鉄道ミステリではないので楽しめた(時刻表トリックは大の苦手)。 おまけの4篇はパルプ作家の鮎川訳。おまけの域を出ない作品だなと。2025/02/24
よだみな
1
そもそも豪華列車とはいえ、それでは脱線してしまうだろうと思う車両の広さに想像がおいつきませんでした。プールって。2018/04/07
ぼくねこ
0
1934年発表、マイケル・ロード警部補が活躍する"オベリスト"シリーズ第2作。ミステリの大家、鮎川哲也氏の独特の翻訳の趣と"鉄道"が中心の本作との相性は良い。ただ、前作(海のオベリスト)と同様、心理学の描写の多さ/煩雑さについていけるかがポイント。ここをすっきり切り取れば全体的なボリュームは2/3くらいにはなっていただろう(巻末の手がかり索引を見ればわかる)が、そこも作者C・デイリー・キングの味わいか。その他に収録されている4編の短編は、質の点では目を瞠るほどではないが、歴史的にみると貴重な作品。2022/10/11
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