内容説明
中世イタリア散文物語の嚆矢。原典より本邦初訳!
目次
プレスター・ジョンがいと気高き皇帝フェデリコに送った高貴な使節について
王が投獄した賢いギリシア人がいかに駿馬を評価したかについて
ある吟遊詩人がアレクサンダー大王の御前である騎士について泣きついた話
ギリシアの使節への返書をある王様がその若い息子に託した次第
いかにしてダヴィデ王に部族の数を知りたいとの考えが起きたのか
天使がソロモンに話しかけ、主なる神が彼の息子からその罪のために王国を取り上げたと話した次第がここで語られる
どうしてある王の若殿が追放されたシリア王へ贈り物をしたか
ここでは領民と巡礼者の間でバーリの下僕が述べた素晴らしい裁定が話される
ジョルダーノ先生が邪な弟子に裏切られた話〔ほか〕
著者等紹介
瀬谷幸男[セヤユキオ]
1942年福島県生まれ。1964年慶應義塾大学文学部英文科卒業、1968年同大学大学院文学研究科英文学専攻修士課程修了。1979~1980年オックスフォード大学留学。武蔵大学、慶應義塾大学各兼任講師、北里大学教授など歴任。現在は主として、中世ラテン文学の研究、翻訳に携わる
狩野晃一[カノウコウイチ]
1976年群馬県生まれ。1999年駒澤大学文学部英米文学科卒業、2005年同大学大学院人文科学研究科英米文学専攻博士課程修了。博士(英米文学)。2010年~2011年オックスフォード大学客員研究員。現在、東北公益文科大学准教授。専門は歴史英語学、中世英語英文学、中世ヨーロッパ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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