内容説明
0歳児と「母子同一化」の理論。臨床心理士として日々クライアントに接する体験と、霊長類としてのヒトの在り様から、心の病気の原因が、乳幼児期の「母子分離」に関わるとし、「0歳児保育」に警鐘を鳴らす!
目次
第1章 子どもを育てるとは(育児と性差の関係を考えてみよう;本来、男性のDNAに育児は組み込まれていない ほか)
第2章 母子分離はなぜ問題なのか(こころの病も母子分離が原因の場合が多い;母子同一化によってこころの基礎が築かれる ほか)
第3章 いま、日本の子どもたちが危ない(乳幼児期の環境は後の人格形成に多大な影響を与える;霊長類における母子分離 ほか)
第4章 0歳児保育はやめよう(0歳児保育は「絶望」という孤独感をもたらす;日光東照宮の猿の母子の彫刻に学ぶ ほか)
著者等紹介
網谷由香利[アミヤユカリ]
心理療法家。臨床心理士。北海道出身。東洋英和女学院大学大学院人間科学研究科(臨床心理学領域)、博士後期課程で博士(人間科学)号取得。心理療法によるこころの治療に取り組む傍ら、心理的治療のみにとどまらず、一般向けの心理セミナーや著名な精神科医、心理療法家を招いての講演会や心理セラピスト養成のための講習会を継続的に開催するなど、多岐にわたり後進の養成に尽力。臨床的実践を経て、2014年、「一般社団法人佐倉心理総合研究所」設立、理事長に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まゆまゆ
6
本来動物の子育ては母親がするものだとして、母子一体化の時期に母と子を引き離す弊害を語る内容。赤ちゃん側からみて母親が一人ではなく保育士などを複数認識してしまうことが弊害で、成長するにしたがって性格に影響が出てくるという。保育所に「預け」られている子どもたちはどう思っているのか、を考えるきっかけにはなるかな。2016/11/09
奇跡のバーシ
4
私は真実だと思う。三歳時神話が否定されたとか、科学的根拠がないとか、言われるが、そんなものは情報操作でどうにでも曲げて伝えられる。臨床家が現場で掴むことが何より正しい事だ。この警鐘に早く気付くべきだ。2016/10/21
やまだ
2
極端すぎる…保育の仕事を理解されていないと感じた。保育士は、母親の代わりではなく、母親の子育てを助ける存在。 また、根拠となる実例が極端!青年期に犯罪を犯す、また精神的疾患がある人のほとんどが、0歳時の母親からの愛情不足と。まず、0歳児保育はそれを予防、解決する役目を担っているはず。しかもそれなら、0歳児保育を受けた子どもの犯罪率等も示すべき。個人的解釈。しかし、大人の都合より、子どもの立場から考えるべきという意見には同意できた。それでも、働き続けたい母親の意見が尊重されていなさすぎる。 よくわからん本。2016/09/20
Lmixx Shm
2
図書館にいる15分位の間に読了。 0歳児保育の弊害を実証する詳細な内容ではなかったものの、著者の主張は良く理解できました。 何よりわたし自身が子どもと一緒にいたい欲求が強いので、共感に近いのかも知れませんが…2016/09/04
Tamachiii
0
0歳の期間に母子分離をすると青年期や成人期に精神的な影響が生じる恐れがある。ノルウェーのような福祉国家で育休中の1年間は給与が100%保障され、職場復帰もできる社会が整っていれば成長が著しい0歳を見守り育てたい。保育園や社会の構造が母親に寄り添っており、子どもの心等に寄り添った支援ではないのは確かにそう思った。2021/06/07
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