内容説明
心豊かに生きた先人たち―江戸の賢人・石田梅岩を物差に、セネカ、陶淵明、吉田兼好、橘曙覧、ソロー、夏目漱石らに学びながら、明日の自分を変える。21世紀に生きる歴史の叡智。
目次
序章 夢と寿命の競争(欲=智恵、「個」の発生;忘却をくり返す国体 ほか)
第1章 本当の自分に踏み出す勇気(「まさか」の「下り坂」;宇宙の本質は「一仏」にあり ほか)
第2章 生きる目的と生業(生計を立てるための人生は過ち;ソローの青春時代 ほか)
第3章 「心学」を身につける(感性を心の真中に置く;心に静謐を持つ ほか)
第4章 新しい「心学」の可能性(歴史心理学とホイジンガ;現代に重なる「中世末」 ほか)
終章 夢を形に(不可解な人・良寛;親を捨て、故郷を出奔 ほか)
著者等紹介
加来耕三[カクコウゾウ]
歴史家・作家。昭和33年(1958)、大阪市生まれ。奈良大学文学部史学科卒。同大学文学部研究員を経て、著述活動に入る。『歴史研究』編集委員、中小企業大学校の講師などを務め、テレビ・ラジオ番組の監修・出演など多方面に活躍している。主な著書に、『家康はなぜ、秀忠を後継者にしたのか―一族を繁栄に導く事業承継の叡智』(ぎょうせい・第14回ほんづくり大賞受賞)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ダンゴ☆ルッチ
5
「足るを知る」。ささいな日常をいかに心豊かに過ごすか。ほんとにこれからの課題だと思います。2016/10/10
ダンゴ☆ルッチ
3
歴史って、面白いほど繰り返されるんだな~と思いました。最近読む本は、どれも「考える」という言葉がキーワードで浮かびます。2016/08/27
よねちゃん
1
加来先生を通じて石田梅岩を知った。江戸時代に顧客主義を唱えていたことには驚いた。 社員には恒産をもたせ、恒心を保たせる。(p181) インターネット、SNSの発達で見栄を張ることができなくなった。いまこそ内面、本質を大切にする時代だ。2016/05/26
いつま
1
今まで、どう生きれば良いのかについて色々な本を読んできた。そのことについて、加来耕三氏は「その答えは、歴史の中にある」という。歴史の中で、それを解決しようと生きた人が何人もいると。その事実に、私は勇気づけられた。本著では、彼らの解決策も書いてあるが、 私には、しっくりこなかった。またテーマとは関係ないことまで解説しているので、全体としてボワッとした印象になってしまったのが、残念です。2016/08/04
RyoShun
0
瞋恚:自分の心にかなわないものへの怒りやうらみ2018/11/23
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