内容説明
毒を以て毒を制す“悪の華”。快傑ゾロや地下鉄サムを生み出した往年の人気作家が描く軽快な犯罪物語!仮面で素顔を隠した美貌の女性犯罪者、その正体とは?
著者等紹介
マッカレー,ジョンストン[マッカレー,ジョンストン] [McCulley,Johnston]
1883‐1958。別名にハリントン・ストロング、ジョージ・ドレイン、モニカ・モートンなど。アメリカ、イリノイ州オタワ生まれ。高校卒業後、警察誌の記者や陸軍広報官を勤めた後、1908年に“Land of Lost Hope”を発表して専業作家となる。覆面の快男児ゾロの活躍を描く『快傑ゾロ』(1919)は何度も映画化され、世界各国で人気を得た
藤澤透[フジサワトオル]
北海道大学経済学部経済学科卒業。2012年、第19回DHC翻訳新人賞優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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星落秋風五丈原
22
パルプ・フィクションはキャラクターも筋も複雑でないのでわかりやすい。こちらの作品もその類で、仮面をつけた女性が、屈強な黒人男性を従えて、悪人達を集めて屋敷を襲う計画を立てる。そこに割り込んできたのが、突然部屋に飛び込んできた悪党の年収を聞いて、自分の年収の倍だと聞くと、「こんな割に合わない職業やってられない!」と犯罪者宣言をする大学教授のサルウィック。こんな彼は道を誤ってしまうのか?メインプロットは仮面の女性の正体とその意図。妙にひねってないので直ぐ分る。血もドバーっと出ないし銃撃戦もなく苦労せず読める。2015/10/11
つばき
1
1920年発表の作品。古き良きミステリー、古典として堪能しました。ところどころ話が飛ぶなぁと感じたが、あとがきを見るとあちこち割愛されているよう。是非とも完全版をできるならば原書で読んでみたい。2015/08/15
kikizo
0
「怪傑ゾロ」でお馴染みのマッカレーの旧作。ユーモアあふれる書体と読みやすさ。トリックは簡単だけど、飽きずに読めます。他のシリーズも復刊しないかな?お薦めは「地下鉄サム」ですが、、、 2016/03/07