内容説明
本書では、第1部では、第二次世界大戦前後のポツダム宣言から「降伏文書」に至る経過をたどりながら、敗戦における日本の指導者層の実態をかいまみる。第2部では、教科書の記述、教科書の検定問題の中で、「降伏文書」、領土問題、南京大虐殺、従軍慰安婦問題などについて問題点を明らかにする。
目次
第1部 敗戦と「降伏文書」の調印(ヒトラー自殺、ドイツ敗北・無条件降伏;ドイツの敗北を、日本はどう受け止めたか;「ポツダム宣言」受諾せず、日本政府は黙殺;新型爆弾―広島・長崎原爆投下、ソ連参戦;京都はなぜ、原爆投下の対象外になったのか ほか)
第2部 教科書検定・記述問題といくつかの課題(教科書検定基準の規制強化;「ポツダム宣言」と「降伏文書」の記述;問われる「降伏文書」(一九四五年九月二日)の誠実な履行
検定済教科書の「カイロ宣言」、ヤルタ会談の記述について
「サンフランシスコ平和条約」について ほか)
著者等紹介
萩原猛[ハギワラタケシ]
1941年群馬県渋川市に生まれる。高校卒業後、東京のNHK映像調整課に就職、五年間従事し退職。明治大学文学部史学地理学科卒業、専攻は西洋史。1968年から1995年頃まで、労働組合運動、反戦平和運動への参加。その間、対外国際交流にも従事。2005年上海で半年間生活、2006年から2009年まで毎年、上海で三カ月間生活。上海滞在中に第一次上海事変、第二次上海事変に関連する主な残存建物、遺物などを視察調査した。2009、2010年夏に華東師範大学漢語学習講座に参加し、外国留学生との交流を深めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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