内容説明
十三世紀前葉、シチリア王フェデリコ二世の宮廷に花開いた恋愛抒情詩集!南仏プロヴァンスの文学伝統を受け継ぎ、王宮を舞台に「シチリア派」の詩人らが歌ったこれらの詩篇はイタリア俗語文学の劈頭をなすものであり、中世ヨーロッパ文学史上の観点においても極めて貴重なものとされる。シチリア派を代表する詩人18人の詩篇61篇に加え、古来人口に膾炙され読み継がれてきた宗教詩讃歌(ラウダ)及び清新体派の佳品6篇を収録。
目次
ジャコモ・ダ・レンティーニ
ルッジェーリ・ダミーチ
トンマーゾ・ディ・サッソ
グィード・デッレ・コロンネ
オード・デッレ・コロンネ
リナルド・ダクィーノ
ピエール・デッラ・ヴィーニャ
ステファノ・プロトノターロ
ヤコポ・モスタッチ
フェデリコ二世〔ほか〕
著者等紹介
瀬谷幸男[セヤユキオ]
1942年福島県生まれ。1964年慶應義塾大学文学部英文科卒業、1968年同大学大学院文学研究科英文学専攻修士課程修了。1979~1980年オックスフォード大学留学。武蔵大学、慶應義塾大学各兼任講師、北里大学教授など歴任。現在は主として、中部ラテン文学の研究、翻訳に携わる
狩野晃一[カノウコウイチ]
1976年群馬県生まれ。1999年駒澤大学文学部英米文学科卒業、2005年同大学大学院人文科学研究科英米文学専攻博士課程修了。博士(英米文学)。2010年~2011年オックスフォード大学客員研究員。現在、東北公益文科大学准教授。専門は歴史英語学、中世英語英文学、中世ヨーロッパ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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