内容説明
フランスの歴史の基盤を形成してきた国土・住民数・経済の推移を検証。
目次
第2篇 人々と物質的条件(長周期の人口変動(先史時代から西暦一〇〇〇年までの人口変動;十世紀以後今日までの人口変動)
二十世紀にまでいたる農民的経済(農村的下部構造;上部構造としての都市))
著者等紹介
ブローデル,フェルナン[ブローデル,フェルナン] [Braudel,Fernand]
1902年、フランス北東部ロレーヌ州の小さな農村に生まれる。フランスのパリ大学卒業後、アルジェリアのリセ教師を皮切りにパリ大学、またブラジルのサン・パウロ大学で教える。1946年、『アナール』誌編集委員となり、のち編集長。1949年よりコレージュ・ド・フランス教授を務めた。1984年、アカデミー・フランセーズ会員。1985年、フランス南東部のサヴォワにて死去
桐村泰次[キリムラヤスジ]
1938年、京都府福知山市生まれ。1960年、東京大学文学部卒(社会学科)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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roughfractus02
3
歴史をさらに長期スパンで見るには人類の外も含めた人類史から接近する必要がある。空間の歴史から始まる前巻を継ぐ本巻は統計的な「数と長期的変化」に充てられ、人間同士の交流の跡を追って自然を管理し始める農業を中心としたガリアの形成の歴史に注目する。直立人類の発見から始まり、古代ローマによる征服で関史の記述に現れるガリアなる語を下部構造の物質文明から検討する著者は、この地域が1000年前後のローマ支配終焉まで諸民族の混合を経て多様性を増す人々の交流を、ペストの流行、百年戦争での人口変動に見て第二次大戦後まで辿る。2020/06/15
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