内容説明
著者は“9・11”と“対テロ戦争”を契機として、周五郎の作品群へと向かい、「非暴力への確かな意志」を『青べか物語』『さぶ』『柳橋物語』等の主人公の中に見出し、新たな山本文学を構想する!
目次
第1章 ヘソ曲がり爺さんの真実(甲州嫌い;神戸、そして二人の女;長い坂道を登り詰めて…;絶筆『おごそかな渇き』前後)
第2章 武士道と周五郎(「捨身」を生きる;宮本武蔵をめぐって;軍兵の精神;罪を裁かず;原田甲斐という生き方)
第3章 庶民誕生(忘れられた蒸気河岸の先生;「さぶ」への答え;おせん、生きよ!;六ちゃんの電車に乗る)
第4章 生きている周五郎(土岐雄三の回想;生への勇気づけ;問われる日本人の宗教意識)