著者等紹介
コニントン,J.J.[コニントン,J.J.] [Connington,J.J.]
1880‐1947。本名アルフレッド・ウォルター・スチュワート。スコットランド、グラスゴー生まれ。科学者、作家。グラスゴー大学で科学を専攻し奨学金を得てロンドンの大学へ入学、同校で研究を続ける。1908年に刊行されたRecent Advances in Organic Chemistryは教科書として広く使用された。教授としてベルファーストのクイーンズ大学に勤務し、物理化学と放射線の講義を受け持つ。推理作家としては『或る豪邸主の死』(1926)でデビュー
板垣節子[イタガキセツコ]
北海道札幌市生まれ。インターカレッジ札幌にて翻訳を学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スプリント
10
他の作品を読んでいなかったので主人公の性格を把握するのに時間がかかりました。 結末は意外でしたが作品の雰囲気は壊れず。2019/12/21
飛鳥栄司@がんサバイバー
8
序盤の3角関係を元にした殺人と中盤以降の殺人事件とが分断されてしまっていて、折角の種火を消してしまった印象を受ける。また、最後のトリック一発に的を絞ったためなのか、殺人事件に対する捜査や推理が全く生かされておらず、ストーリーに纏まりを欠いているように感じてしまう。とは言うものの、最後の最後に読みどころが来るので、あっと驚かされるのが良い読者。『或る豪邸主の死』といい、本作といい、なぜにコンニトンは翻訳される作品のチョイスに恵まれないのだろう。『九つの鍵』とかもっと読まれるべき作品があるのに、勿体ない。2015/01/06
koo
6
クリントンを探偵役としたシリーズ5作目でもってくるとは意外な作品でした。前例もあれば後発例もある中でこの作品が取り立てて優れているわけじゃない上必要のない心理描写が引っかかりますが1929年作という先駆性は評価したいです。ただ中盤まで冗長なのでこの為に長い時間読まされて苦行と感じる読者もいるでしょう。2024/02/06
オーネ
2
時代背景やシリーズ5作目で、クリントン卿の立場があまり理解できず、最初は読み進めるのに時間がかかった。 犯人が最後まで分からなくて、面白かった。 他の作品も翻訳されないかなぁ。2017/08/24
はるお
1
てっきり帯から犯人当てなのかと思っていたのでちょっと拍子抜けした。海外本格をほとんど読んでいないこともあり、いつ謎解きが始まるのかとそわそわしながら読んだ。真相は正直意外なもので、これだけ読んでも主人公の魅力があんまり伝わらないし、シリーズ通して読んできてこれを読んだらそれはそれでかなり驚くと思う。驚きの割にはあっさり終わった感じがするが、そこもよかった。面白かった。2015/05/03