著者等紹介
デイリー,エリザベス[デイリー,エリザベス] [Daly,Elizabeth]
1878‐1967。アメリカ、ニューヨーク生まれ。父親はニューヨーク郡最高裁判所の判事。おじのオーガスティン・デイリーは脚本家、演出家として名を知られ、二十世紀初頭のロンドンで人気を博した“デイリー劇場”のオーナーでもあった。学士号を修得後にブリンマー・カレッジを卒業し、コロンビア大学では博士号の学位を取得、母校で二年ほど英語とフランス語の教師、アマチュア演劇の世界でプロデューサーや脚本家を長く務めた後、1940年、ヘンリー・ガーメッジ物の第一作『予期せぬ夜』でミステリ作家としてデビューする
安達眞弓[アダチマユミ]
宮城県生まれ。成城短期大学、放送大学教養学部(産業と技術)卒業。外資系での社内翻訳者を経てフリーの翻訳者となる。マルタの鷹協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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飛鳥栄司@がんサバイバー
12
探偵役のガーメッジの目の前で、その人物が射殺された。遺産を巡る血族が牽制し合う中、外部からの侵入は考えられず、屋敷にいた人間の中に犯人がいる。邸宅の庭で殺人が行われ、容疑者も限られている。古典本格の基本中の基本の設定ではあるが、なかなかどうして、事件当時の登場人物の場所の配置とアリバイを組み合わせることで犯人が炙り出てくる。特筆するトリックがあるわけではないのだが、一族の人間関係と推理の組み立てで読ませる作品である。関係者を集めて真相解明のシーンは他にはない試行を凝らしており、一読の価値はあると思う。2014/12/11
ぐみご
3
パーティで一同が会するところから話がはじまるため、登場人物の名前と人間関係を把握するのに苦労した。会話が多くて牧歌的な雰囲気が漂っているが、途中フレデリカが登場してから話が急展開して俄然おもしろくなる。そしてまさかの結末! 事件の鍵を握るのはこの人物だろうとは思ってたけど、そこにいたのか!って感じ。いや、もう完全に騙されました。2015/06/24
渋江照彦
2
基本的には面白かったのですが、どうしてもクリスティと比べてしまって下位置換的な立ち位置になるのかな、という気分になります。とは言え、大ネタの1つは好きなタイプの物ですし、被害者たちの関係性に関しても面白い伏線が堂々と織り込まれている部分があって、良いなと思いました。2015/08/20
mercury
2
バークにまかせろを思い出す緩い感じのミステリー。古くコメディではないが裕福で暇のある人たちの話だからか。庭のどこにいたとか、どこからなら見える見えないが問題になるのだか、地図がなく言葉だけの説明ではついていけなかった。2015/06/22
うさぎ
1
最後の最後で潔かったね。あんまり内容は言わない方がいいと思うんだけど。2016/10/08