内容説明
北アフリカで起きる謎に満ちた事件と記憶をなくした男。物語の断片が一つになった時、失われた世界の全体像が現れる。謎解きの爽快感と驚きの結末!2012年ライプツィヒ書籍賞受賞作。
著者等紹介
ヘルンドルフ,ヴォルフガング[ヘルンドルフ,ヴォルフガング] [Herrndorf,Wolfgang]
1965年ハンブルク生まれ。ニュルンベルク美術大学で絵画を学び、イラストレーターとして活動。2002年より文学作品を発表し、2011年『チック』でドイツ児童文学賞、2012年に『砂』でライプツィヒ書籍賞を受賞。長い闘病の末、2013年8月ベルリンで亡くなった
高橋文子[タカハシフミコ]
上智大学、ゲーテ・インスティトゥート東京非常勤講師。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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saeta
5
トマス・ピンチョン的な小説ではあるが、そこまでの奥行きを感じられなかったのは資質の違いだろうか。記憶喪失の男の物語が終わった後のエピローグとも言うべき「塩の町の学校」の挿話は、一編の短編小説に出来うる物であったように思う。2015/10/23
にゃー
1
最初は話が全然見えてこないけど章立てが短いから読める。100ページ超えたあたりから面白くなり記憶喪失の男vs精神科医を名乗る男でフィーバー。その後もメメントを彷彿とさせ読んでて面白いけど時系列バラバラだし大変。結局どういう話だったのかまとめはないしでも解決はしてるっぽい?文学っぽく見えるけどエンタメかと。2013/11/12