内容説明
弁護士、ロス市警の刑事、プロボクサー、映画女優…完全犯罪を企てる犯人とトリックを暴くコロンボの対決。原作者ウィリアム・リンクが書き下ろした新たな事件簿。
著者等紹介
リンク,ウィリアム[リンク,ウィリアム] [Link,William]
1933‐。アメリカ、ペンシルヴェニア州フィラデルフィア生まれ。ジュニアハイスクール以来の親友であるリチャード・レヴィンソン(1934‐87)とコンビを組み、1954年に「EQMM」へ発表した短編小説Whistle While You Workで小説家としてデビュー。50年代後半からはTVドラマの脚本家、プロデューサーとして活躍する。映画シナリオの他、長編小説、戯曲、ミュージカル脚本も手がけている。相棒のレヴィンソンが亡くなった後もリンクは幅広い活躍を続けており、現在も健筆を振るっている
町田暁雄[マチダアケオ]
1963年東京都生まれ。日本大学芸術学部卒。広告代理店勤務を経て、フリーのライター/編集者に。同人誌『COLUMBO!COLUMBO!』を鋭意発行中。本格ミステリ作家クラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅はこべ
118
コロンボ、一人っ子だと言ってるけど、時々出る甥姪ってカミさん側なのか。毎回喫煙場所に苦労するコロンボ。携帯電話が扱いづらそうなコロンボ。時代ですな。コロンボがNY生まれって初めて知った。結構犯人がケアレスミスしがち。2024/02/19
サム・ミイラ
102
なんと新作です。まさか、あのコロンボにまた会えるなんて。半信半疑で借りましたが紛れもなく本物でした。でもあれ?携帯持ってるぞ?飼い犬も死んだらしいし。これって現代じゃない?そうです。まさに今の時代にコロンボは生きていたのです。それも風体も年齢もあの頃と殆ど同じで。そうサザエさんやゴルゴ13みたいなもんだと思えばいいのです。やはり短編集なので物足りなさはありますが難しい事を言わずファンなら読むべきです。でも一番面白かったのは巻末。翻訳者による各話の解説でした。間違った記述やおかしな点を冷静に突いてます(笑)2016/11/15
したっぱ店員
39
コロンボ新作!と読友さんに教えていただき前のめりで借りる。それぞれの話は短いので、ほんのエッセンスな感じではあるが、紛れもないコロンボの味が出ていて嬉しい。ページを開いた瞬間からピーターフォークの映像で勝手に脳内再生。携帯で撮った写真を見せるコロンボ!!!とびっくりしたりしたが、あの愛犬が死んでしまってたのが地味に一番ショックだったりして。過去の名作DVDをまた見たくなるなー。2016/12/14
藤月はな(灯れ松明の火)
39
NBCドラマでお馴染み、刑事コロンボの短編集。しかし、ドラマに慣れているためか、いきなりのコロンボの推理に戸惑ってしまいます。よく、読み返したらちゃんと伏線はありましたが、それでも犯人の凝らす偽装工作と分かりやすさはドラマの方かな^^;短編の中にはドラマに使われたテーマやモチーフもあり、気づくとちょっとニヤニヤしちゃいます。そして驚きは携帯電話を使うコロンボですよ!ドラマを見ていた人にとっては想像もできなかった光景に違いないです!2014/02/04
たち
34
携帯電話を不器用に使っていたり、葉巻をどこでも吸えなかったり、舞台は現代ですが、読んでいるあいだ中、違和感なく、あのテレビシリーズのままの姿形で脳内再生されていました。コロンボさん、やっぱり面白いです。今回は13話の短編ですが、長編でじっくり味わってみたい気もします。2017/04/25
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