内容説明
父は探偵、祖父は怪盗。サラブレッド名探偵、現わる。死後の世界でも大活躍、「シャイロック・ホームズ」シリーズ10編も併録。
著者等紹介
バングズ,J.K.[バングズ,J.K.] [Bangs,J.K.]
1862‐1922。ジョン・ケンドリック・バングズ。アメリカ、ニューヨーク生まれ。コロンビア大学を卒業後、「ライフ」、「ハーパーズ・マガジン」、「パック」などの雑誌で編集者として活躍。そのかたわら、ユーモア小説などの執筆活動を続ける。また、シャーロック・ホームズのパロディも数多く残し、生みの親コナン・ドイルとも親交があった
平山雄一[ヒラヤマユウイチ]
1963年、東京都生まれ。東京医科歯科大学大学院歯学研究科卒業、歯学博士。日本推理作家協会、『新青年』研究会、日本シャーロック・ホームズ・クラブ、ベイカー・ストリート・イレギュラーズ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ホームズ
20
『ラッフルズ・ホームズの冒険』が好みだった(笑)A・J・ラッフルズの方は少し雰囲気が合わなかったけどこのラッフルズ・ホームズの方は読みやすくって良かった(笑)ホームズの方とラッフルズの方に挟まれながら事件を解決しつつ報酬をいただく感じが良いな~(笑)『シャイロック・ホームズの冒険』の方も霊界での事件を解決していくという設定は面白かったと思う(笑)2013/06/04
ブラックティー
4
実は本家のラッフルズは好きではないのですが、名探偵ホームズを父に、怪盗ラッフルズを祖父にもつこちらの主人公ラッフルズ・ホームズは気に入りました。探偵と泥棒の才能に葛藤し、時に相棒に諌められては悪だくみ諦める姿が憎めないからかも。また、併録のシャイロック・ホームズシリーズは、死後の世界でも事件を解決する探偵の話で、現世への通信手段はスチームヒーターを使ったモールス信号という設定だけでも笑ってしまいますが、歴史上の偉人たちが持ち込む珍事件の数々が見もの。両シリーズとも皮肉の効いた良質なユーモア短編集です。2013/05/06
ダリア
2
『シャイロック・ホームズの冒険』話として別にホームズじゃなくても良いのでは?と思わないでもない。でもこれ、ライヘンバッハの滝でホームズ不在時期の作品らしいのでホームズロスに対応していたのか?著者はコナン・ドイルとも親交があったようなので公式パロディなのかもしれない。最初の方はライバル探偵?ルコックが酷い目に遭う話が多かった。もっともルコックがちょっかいかけてホームズに返り討ちにされるパターンのようだけれど。ホームズパロとしては表題の『ラッフルズ・ホームズ』の方がよりホームズパロらしい気がする。2020/04/09
ダリア
1
有名なホームズ・パロディ本。タイトルにあるラッフルズ・ホームズは祖父が泥棒ラッフルズ、父が名探偵ホームズというもの。時に二重人格というか泥棒本能と探偵の本分に相棒ジェンキンスを困らせながら事件をさばいていく。自作自演が多いかな。厄介ごとを解決するために事件をプロデュースするといった感じだ。一番気に入ったのは『黄金の胡椒入れ』2020/03/30
ハルト
1
読了:○ 名探偵と怪盗、一人二役一挙両得。/ホームズ霊界通信。2013/05/29