内容説明
第二の夏目漱石と謳われたディレッタント作家による創作探偵小説黎明期を彩った作品群。「法医学教室」「赤いレッテル」ほか全28編。
目次
創作篇(法医学教室;剃刀刑事;椰子の葉ずれ;天才画家の死;夜桜 ほか)
随筆篇(不木と不如丘との鑑別診断;小酒井不木は小酒井不木にして正木不如丘にあらず(小酒井不木)
或る殺人事件
「診療簿余白」経緯
はんめう ほか)
著者等紹介
正木不如丘[マサキフジョキュウ]
1887(明20)年、長野県生まれ。本名・俊二。1914(大3)年、東京帝国大学医学部卒業。20年に渡欧、パリのパスツール研究所で免疫学を学ぶ。22年に帰国し、慶応義塾大学医学部勤務。同年、『東京朝日新聞』に「診療簿余白」が掲載され、文壇デビュー。26年、富士見高原療養所長に就任。同じころ探偵小説に関心を寄せ、作品を次々に発表。戦後、結核医療から離れて後は創作も途絶えた。60年、藍綬褒章授章。62(昭37)年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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