内容説明
ラスコーの洞窟絵画から二十世紀の鉄とガラスのモニュメントにいたるフランス文化史の一大パノラマ。
目次
第1部 一つの国民の誕生(埋もれた過去の遺跡;先史時代のフランス;ケルト世界 ほか)
第2部 一つの国家と文化の形成(貴族的文明;「偉大な世紀」の始まり;ルイ十四世と文化)
第3部 現代への入り口(新しい社会;産業革命)
著者等紹介
ゴフ,ジャック・ル[ゴフ,ジャックル][Goff,Jacques Le]
1924‐。フランス中世史家。アナール派の旗手として知られる
ジャンナン,ピエール[ジャンナン,ピエール][Jeannin,Pierre]
1924‐2004。主として北ヨーロッパの商人たちの世界を研究
ソブール,アルベール[ソブール,アルベール][Soboul,Albert]
1914‐1982。フランス革命とナポレオン帝政史を研究
メトラ,クロード[メトラ,クロード][Mettra,Claude]
1922‐2005。歴史、芸術、哲学など広範囲にわたって文化を論じた著述家
桐村泰次[キリムラヤスジ]
1938年、京都府福知山市生まれ。1960年、東京大学文学部卒(社会学科)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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よしひろ
8
文化大国フランス。その存在は際立つ。浩瀚な書だが、すんなり入ってくる。ラスコーの壁画から始まり、オスカー・ワイルドまで。ラ・マルセイエーズやレ・ミゼラブル、アール・ヌーヴォーからはフランスの国民性を感じる。いつかフランスにいってみたい。2016/01/31
壱萬参仟縁
3
表紙の美しさにひかれて借りた。1967年初出。社会学やレギュラシオン理論が創成された国の文化的土壌とは何か、関心があった。ラスコー壁画(33頁)は有名だが、カビの問題でTIME誌に載っていたのを覚えている。ラスキンがゴシック建築のことを書いていたが(『建築の七灯』岩波文庫)、その様式はランスの教会に垣間見れる(138頁)。城の写真があるが、湖とか森の先に見える風景は、平等院鳳凰堂のような感じもするが、なかなか気に入っている。ヴェルサイユ宮殿は1993年に行ったことがあったが、煌びやかだったのは思い出した。2013/04/05