内容説明
日本の原子力発電を現場で体験しつつ、在野の精神にのっとって、“技術評論”を続けてきた著者の原発批判は正確かつ厳しい。
目次
第1章 「原子力」との出会いのいきさつは?(青春の遠景として常に山があった;科学への入口となった映画『地球は青かった』 ほか)
第2章 福島第一原子力発電所で何が起こったのか?(さまざまな人が働く原子力発電所;コンパクトだからこそ危ない軽水炉 ほか)
第3章 放射性物質の被害はどこまで広がるのだろうか?(正確な被害状況はまだわかっていない;放射性ヨウ素はチェルノブイリの一〇分の一 ほか)
第4章 そもそも原子力発電とはどういうものなのか?(原発の種類と分類の仕方;軽水炉はいかにして開発されたのか ほか)
第5章 今後のエネルギー政策はどう考えていけばいいのか?(やはり原発は止めるべきである;受動技術という方法もある ほか)
著者等紹介
桜井淳[サクライキヨシ]
1946年群馬生まれ。1971年東京理科大学大学院理学研究科修了、2006年東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻研究生修了(科学技術社会論で博士論文作成中)、2009年4月から東京大学大学院人文社会系研究科で「ユダヤ思想」や「宗教学」の研究中、2009年9月から茨城新聞社客員論説委員兼務中。物理学者(理学博士)・社会学者(博士論文作成中)・技術評論家(元日本原子力研究開発機構研究員(1976年7月~84年6月、原子炉物理学および核燃料サイクル施設安全解析)、元原子力安全解析所副主任解析員(1984年7月~88年3月、原子力発電所の安全解析)、元日本原子力産業会議非常勤嘱託(1988年7月~89年6月、日本の技術力調査))(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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