内容説明
ふと目覚めると、見知らぬ部屋のベッドに寝ている。自分の名前も、ここがどこかも、目の前の美女が誰かもわからない。記憶喪失。あなたはゴーディよ、わたしの息子よ、と言う女。自分はゴーディという名らしい。だが、何かがおかしい。なぜ女たちは自分を監禁し、詩を暗唱させようとするのか…。幾重にも張りめぐらされた陰謀。ピーター・ダルース、絶体絶命の脱出劇。“パズル・シリーズ”第五作、待望の邦訳。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nonnomarukari(ノンノ〇(仮))
5
記憶喪失ネタ。こんな都合よく記憶喪失になって上手く騙すことできるんかいなと思いつつ読んでみたが、予想が出来ない展開が続き中々面白い小説であった。あの後あの家族がどうなったかどうか知りたいが、まあ知らぬが仏なのかもしれない。2011/01/06
cinos
3
記憶を失って家族や弁護士までもが別人として扱うのがなぜかという謎でひっぱります。とにかく妻の魅力にそこまでメロメロかー、と思いますが、よくできていて面白かったです。2014/08/03
おふねやぎっちらこ
2
本格ミステリーというよりも、サスペンス。創元推理文庫・創元SF文庫でかつて使用していた、ジャンル表記マークなら「黒猫」で間違い無し。次の展開が知りたくて、読了までが早かった。2023/09/23
akiko
1
パズルシリーズ5。記憶喪失となったピーターが巻き込まれる事件。アイリスの活躍なし、ピーターも今までとは違う描かれ方。事件そのものも簡単なようだけど、そうではなくて、登場人物も怪しいのか怪しくないのか?惑わされてばかりでした。2021/06/29
wm_09
1
予想通り「パズル」色は弱い。順当なところに落ち着くサスペンス系統の作品。序盤から大幅に手札を晒していても読ませるのは確かだが。(稲)2010/06/08