内容説明
フランスを救うために戦う少女、ジャンヌ・ダルク。神の声に従い突き進む彼女の壮絶な生涯には何があったのか。その謎とともに描かれる人間ジャンヌの姿。
著者等紹介
中島かずき[ナカシマカズキ]
1959年、福岡県生まれ。舞台の脚本を中心に活動。85年4月『炎のハイパーステップ』より座付作家として「劇団☆新感線」に参加。以来、『スサノオ』『髑髏城の七人』『阿修羅城の瞳』など、“いのうえ歌舞伎”と呼ばれる物語性を重視した脚本を多く生み出す。『アテルイ』で2002年朝日舞台芸術賞・秋元松代賞と第47回岸田國士戯曲賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やまねっと
8
この戯曲は本として普通に面白かった。 ジャンヌダルクの数奇な運命は同情するに余りある。神の声を聞いてしまったジャンヌが辿った運命は1人の人間として地獄よりも辛い炎で処刑という形で殺されたのは悲しすぎる。裏切りに、傍観するもの、どれも中世ヨーロッパは醜い。 舞台は有村架純版は生で観た。堀北真希版はDVDを持っている。また見直したいと思った。力のある戯曲だから本編も面白かったのだ。 シャルルが立ち上がるところで終わったのは希望を見出せた形だ。 私はこの戯曲をとても悲しく読み終えた。読み応えもありました。推薦。2023/05/21
沙弥
3
これも舞台は観てないが、中島かずきがどうジャンヌ・ダルクを描いたのか興味があったので、手に取ってみた。シャルル7世の描かれ方が良かったなぁ。 初めてシャルル7世が血の通った人として動き出した。これは舞台観たかったなぁ2021/08/21
読書小僧
1
戯曲はいつもさっぱり分からないんだけど、これは分かりやすかった。 そして面白かった。 フィクションのまぶし具合が絶妙に良かった。 あの方が原案だけっていうのが良かったんだろうなあ。 ドラマがちゃんと面白いこの人の芝居いつか観に行かねば。 2017/07/01
影法師
0
王冠ひとつ、頭に載せただけで~~のくだりには胸を打たれました。2011/10/14
葛
0
2010年11月20日初版第1刷印刷 2010年11月30日初版第1刷発行 著者:中島かずき 発行者:森下紀夫 発行所:論創社 印刷・製本:中央精版株式会社2019/12/22