内容説明
1973年、韓国で起きた2つの殺人事件。孤高の刑事が辿り着いたのは朝鮮半島の悲劇の歴史だった…。「憂愁の文学」と評される感涙必至の韓国ミステリー。
著者等紹介
金聖鍾[キムソンジョン]
1941年中国山東省済南市生まれ。韓国の全羅南道で育つ。現在、韓国推理作家協会会長。69年、短編小説「警察官」で文壇デビュー。74年、『最後の証人』が『韓国日報』紙に連載され、大反響を巻き起こす。以後、本格的に推理作家としての活動を開始し、現在韓国のミステリー界では巨匠的存在。大作『黎明の瞳』全10巻がMBCの大河TVドラマとして91年に放映されるなど、TVドラマや映画になった作品も多数ある。92年、釜山市内に推理文学館を建て、推理関係図書を中心に約4万冊の蔵書を収集し、322席の閲覧席を設けている。釜山市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yearning for peace
1
2日の往復通勤と休みの1時間で、自分としては超速の読了。犯人は早い時点で分かってしまうが、やはりそこまでに至るストーリー展開に引き込まれる。どのようなラストにするのか、幾通りも想像しながら読んだが、金聖鍾さん、それですか。でも韓国で三十年前にベストセラーになった理由がわかるような気がします。2009/04/11
ミネチュ
0
確か(上)の日本語版まえがきに、韓国では純文学に分類される、みたいなことが書いてあったと思うんですが、確かにこれは娯楽小説というよりは純文学という感じ。 お勧めな小説!2013/07/11
analjustice
0
ヘヴィすぎる。地味な展開だが、じとっと汗ばむような捜査、忍耐、我慢の極致といえるような描写が素晴らしい。無念さ極まるラストがつらい。2009/05/05
yk
0
おもしろいと思うんだけど、意外と読まれてないのね… 2018/11/10
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