内容説明
フランス近世国制史のなかで、都市祝祭の衰退は治安行政の深化との相関関係において捉えられるのではないかとの仮説に立ち、絶対王政の確立以前、いわゆる「ルネサンス王政」期の都市行政について、ルーアンを例に検証する。一次史料に基づき多数の事例を紹介しつつ、当時の国制・日常生活・世界観までを問う、緻密な歴史研究の成果。
目次
第1章 都市史研究(「ルネサンス王政」と都市;都市行政体制;祝祭の機能)
第2章 都市ルーアン(背景;社会経済状況;都市行政体制)
第3章 都市祝祭(都市祝祭の概要;入市式;総行列;テ・デウムと祝火;閲兵式)
終章 祝祭と治安行政秩序形成をめぐって
著者等紹介
永井敦子[ナガイアツコ]
1969年生まれ。札幌市出身。北海道大学大学院文学研究科博士後期課程西洋史学専攻単位取得退学。現在は静岡文化芸術大学文化政策学部国際文化学科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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