内容説明
下宿屋ビーコンハウスに現れた謎の男イノセント・スミスを私設法廷にて裁く。嫌疑は殺人未遂、強盗、重婚。下宿人らが検察側と弁護側に分かれ、はげしい応酬のもと裁判が進んでいく。いったいイノセント・スミスとは何者なのか。過去の関係者の手紙類が裁判の中心となり、やがてスミスの不可解な行動に意外な真相があったことが明らかになる。ブラウン神父の産みの親、チェスタトンによる諧謔と逆説を堪能できる初邦訳の長編ミステリ。同じく初訳の評論二編を収録。
著者等紹介
チェスタトン,G.K.[チェスタトン,G.K.][Chesterton,G.K.]
1874~1936。ギルバート・キース・チェスタトン。ロンドン生まれ。パブリック・スクールから美術学校に進学し、その後中退。ロンドンの出版社勤務を経て文筆家になる。作家にとどまらず、エッセイスト、ジャーナリスト、文芸・政治評論家、詩人、劇作家として活躍したイギリス文学界に名を残す巨匠。ミステリ界ではブラウン神父の産みの親として有名であり、『ブラウン神父の童心』(1911)の他、四冊の短編集がある
つずみ綾[ツズミアヤ]
京都大学文学部卒。英語圏、ドイツ語圏のミステリの翻訳紹介を手がける。「週刊アスキー」等でミステリ書評を担当。探偵小説研究会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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星落秋風五丈原
18
風と共にやってくるなんてまるでメアリー・ポピンズみたいな謎のスミス氏。2021/07/08
ころりん
2
長年のチェスタトンファンを自称しながら、未読の本があったと気づかせてくれたのは、敬愛する牧師が「課題図書だ」と触れていたので。 チェスタトンだな〜〜と思う、暴走の筆っぷり。 やっぱり、これは好き嫌いが分かれるでしょ。 謎のスミス氏の無鉄砲さは理解しかねます。 それでも読後感は爽やか、スミス氏が愛おしく、うらやましく、目に浮かびそう。 いちおうミステリーなので、ネタバレしないよう、歯に物が挟まった感想で御免なさい〜〜 もし興味があれば「木曜の男」か「ブラウン神父」からがおススメです。 さ、明日から翻訳再開!2018/01/09
gern
1
登場人物マイケル・ムーンをリーアム・デヴリンと同じ棚に入れた。おもしろアイルランド人棚。2011/01/22
慧
0
BOMB2006/09/15
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