内容説明
女房の尻に敷かれつつ額の後退に悩む、零細企業の経営者アーサー。妻から愛されつつも美しい女性との情事に耽る、結婚相談所のイースンビー。何から何まで違う二人…。ある日、アーサーは妻殺しを決心し、イースンビーに手を下させることにした。ミステリ界の巨匠シモンズによる、ユーモアと皮肉たっぷりの犯罪小説。評論家キーティングがミステリ・ベスト100に選び、称賛してやまなかった名品をお届けする。
著者等紹介
シモンズ,ジュリアン[シモンズ,ジュリアン][Symons,Julian]
1912~94。ロンドン生まれ。速記タイピスト、秘書、コピーライターなどの職を転々としたのち、1937年に詩の雑誌『20世紀の詩』を創刊。39年には詩集Confusions About Xを刊行している。ミステリでのデビューは45年のThe Immaterial Murder Case(小社近刊)。『殺人の色彩』(57)でCWAゴールド・ダガー賞、『犯罪の進行』(60)でMWA最優秀長編賞、CWAシルヴァー・ダガー賞を受賞。また、『サンデー・タイムズ』紙で筆を執った書評活動や、MWA最優秀評論賞を受賞した『ブラッディ・マーダー』(72)の出版、CWAの創設など、他方面に活躍。その功績が認められ、82年にMWAから、90年にCWAからそれぞれ巨匠賞が贈られた
伊藤星江[イトウホシエ]
独協大学外国語学部英語学科卒業。インターカレッジ札幌で翻訳を学ぶ。札幌市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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