内容説明
いつも一緒だった四人。大人になった二人と、高校生のときに死んだ二人。そんな四人が想い出話に花を咲かせようとするが…。とても楽しいはずの時間は、どうにも割り切れない小さな気持ちのあいだで揺れ動く。収録作品―「燕のいる駅」「錦鯉」「相対的浮世絵」。「MONO」土田英生戯曲集。
著者等紹介
土田英生[ツチダヒデオ]
1967年、愛知県大府市生まれ。1985年立命館大学入学と同時に演劇を始め、1989年に「B級プラクティス」(現MONO)結成。1990年以降全作品の作・演出を担当する。張りつめた状況の中に身を置く普通の人々のたたずまいや認識のズレから生じる会話の可笑しさや哀しさを軽快なテンポで見せることで評価を得ている。1999年『その鉄塔に男たちはいるという』で第6回OMS戯曲賞大賞を受賞。2001年、文学座に書きおろした『崩れた石垣、のぼる鮭たち』で第56回芸術祭賞優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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