内容説明
幼児が言葉を話す過程に着目した「初期言語獲得論の試み」など、時枝誠記、三浦つとむの復権とチョムスキー批判を掲げた諸論考収録。
目次
第1章 三浦つとむの言語理論―その形成と構造(時枝誠記の言語過程説;モンタージュ理論批判 ほか)
第2章 日本語論の方へ―もう一つの文法論(日本語はどう研究されてきたか;言語過程説の成立 ほか)
第3章 チョムスキー派「言語生得説」の批判(言語学は何を追究してきたか;チョムスキー理論の根本欠陥 ほか)
第4章 初期言語獲得論の試み―幼児が話しはじめるとき(言語とはなんだろうか;言葉の発達、その道筋 ほか)
第5章 差別語批判の基準を考える(語彙と言語、その区別と関連;「差別」を表さない言葉などない ほか)
著者等紹介
柴崎律[シバサキリツ]
1949年、大阪市に生まれる。中央大学法学部卒業。現在、学校事務職員として勤務。1974年より、「障害者の教育権を実現する会」に参加するかたわら、認識論、言語論、人権論の研究に携わる。雑誌『人権と教育』編集部員
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