内容説明
ピッツバーグのアレゲーニー川下流に住むミセス・ピットマン。毎年起こる洪水に悩まされながら、夫に先立たれた孤独な女主人としてささやかな生活を送っていた。だが、間借りをしていたジェニー・ブライスの失踪事件を端緒に、彼女の人生は大きな転機を遂げることになる。初老の女性主人公が、若い姪を助けながら犯人探しに挑む、ストーリーテラー・ラインハートの傑作サスペンス。
著者等紹介
ラインハート,メアリ・ロバーツ[ラインハート,メアリロバーツ][Rinehart,Mary Roberts]
1876~1958。ペンシルベニア州ピッツバーグ生まれ。ピッツバーグ看護婦養成所卒業後、1903年より専業作家となる
鬼頭玲子[キトウレイコ]
藤女子大学文学部英文学科卒業。インターカレッジ札幌在籍中。札幌市在住
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅はこべ
10
死体のない状況で、容疑者を殺人罪に問えるのかという問題から始まって、頭部のない死体事件に繋がる。トリックや真相はありきたりかな。本作の特徴は、街が大洪水に襲われている状況で事件が起きることだろう。2008/01/28
ネクタイおじさん
2
被害者は果たして存在しているのか?がメインテーマのミステリ。トリック自体は納得し難いものがあるけど、回想シーンを前後に持ってくるのも悪くはないし、語り部の設定も割と好み。総じて楽しく読ませてもらいました。2022/08/16
雪虫
2
ミステリ部分よりも始めから死体で登場する子猫、矢鱈とひどい目に合う犬…とケモノ好きとしてはモヤモヤっとして辛い。2021/09/06
こまい
2
「螺旋階段」を無くしたので泣きながら読んだ 薄い高い・・・でも翻訳嬉しい。2010/12/13