内容説明
宇野弘蔵、松村一人、梅本克己など、かつてマルクス主義運動を提唱した人々の諸論考を読み直し、認識論の立場から、人間の根本となる理論と実践の関係を再考する。
目次
序論 オルグの根拠としての理論と実践の統一
ヘーゲル「法の哲学」(牧野紀之訳)
ルッポル「レーニン主義と哲学」(広島定吉訳)
毛沢東「実践論」(牧野紀之訳)
松村一人「ヘーゲルの絶対的理念にかんする批判的考察」
レオーノフ「弁証法的唯物論講話」(社会思想研究所編訳)
宇野弘蔵「理論と実践」
梅本克己「理論と実践の問題」
甘粕石介「理論と実践との弁証法」
柳田謙十郎「認識と実践」
許万元「ヘーゲル弁証法の本質」
理論と実践の統一
著者等紹介
牧野紀之[マキノノリユキ]
1939年、東京に生まれる。1963年、東京大学文学部哲学科を卒業。1970年、東京都立大学大学院を卒業。1960年の安保闘争の中で直面した問題と取り組み、ヘーゲル哲学を介して考える中で、生活を哲学する方法を確立。明快な論理と平易な文章で知られる。ドイツ語教師としての活動の中で、関口存男(つぎお)氏のドイツ語学を受け継ぐ。言葉を科学とするということを主張している。最近は教科通信を武器とした授業で教育活動にも新境地を拓く。メルマガ「教育の広場」で活発な社会的発言を続けている
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