内容説明
マルクス『経済学批判』、エンゲルス『空想から科学へ』のドイツ語原文からの精緻な読解を通して、今日のアカデミズムが提示しえなかった社会主義理念の根元的誤謬を証明する。
目次
外からの力は内なる条件を介して作用する―序論に代えて
『空想から科学へ』(フリードリヒ・エンゲルス著、牧野紀之訳)
『空想から科学へ』の英語版(一八九二年)への序文
『経済学批判』への序言(原文と注解)
『経済学批判』への序言(カール・マルクス著、牧野紀之訳)
マルクスの空想的社会主義―『資本論』第一巻の吟味
付録「パンテオンの人人」の論理
著者等紹介
牧野紀之[マキノノリユキ]
1939年、東京に生まれる。1963年、東京大学文学部哲学科を卒業。1970年、東京都立大学大学院を卒業。1960年の安保闘争の中で直面した問題と取り組み、ヘーゲル哲学を介して考える中で、生活を哲学する方法を確立。明快な論理と平易な文章で知られる。ドイツ語教師としての活動の中で、関口存男(つぎお)氏のドイツ語学を受け継ぐ。言葉を科学するということを主張している。最近は教科通信を武器とした授業で教育活動にも新境地を拓く。メルマガ「教育の広場」で活発な社会的発言を続けている
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