内容説明
ビザンティンからダリ、ロックウェルまで―一枚の絵画のなかに、時間と空間はどのように描かれているのだろうか。その謎を解くことが、絵画を鑑賞するうえでの重要な課題である。西洋絵画における時間の描かれ方を説き明かす。
目次
1 物語の構造―中世から近代へ
2 記憶のかたち―古代ギリシアの墓碑
3 愛する人の顔かたち―イコンの「美学」
4 時の中で変わらぬもの―イコンに内在する時間
5 視覚世界の論理―次元の差を描く
6 「私」とは何か―自画像のレトリック
著者等紹介
益田朋幸[マスダトモユキ]
1960年生。女子美術大学短期大学部教授。早稲田大学大学院博士課程修了。ギリシア政府給費留学、テサロニキ大学にて博士号取得。主な著書に『ビザンティン美術への旅』平凡社、『地中海旅行 ビザンティンでいこう!』東京書籍、世界美術大全集『ビザンティン美術』小学館(共著)、『ピーターラビットの謎』東京書籍、ジョン・ラウデン『初期キリスト教美術・ビザンティン美術』岩波書店(翻訳)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。