内容説明
国際開発援助の思想。19世紀初めに大英帝国は意欲ある若い俊英を世界各地の植民地・属領に派遣し、鉄道、道路、水利の開発援助に当たらせながら、現地政府の自力開発への努力を促した。そのクラウン・エイジェンツの功罪と今日的意義を考察。
目次
序章
第1章 クラウン・エイジェンツ創設の起源、その十九世紀における変遷と展開
第2章 二十世紀のクラウン・エイジェンツ
第3章 クラウン・エイジェンツの金融サービス
第4章 不動産投融資失敗スキャンダルの発生、政府救援、改組から民営化模索へ
第5章 ひとつのケース・スタディ「ブルネイ王国」とクラウン・エイジェンツとの歴史的関わり