目次
総論 アート・映画の同時炸裂を目撃せよ!(滝本誠)
1 現在進行形のアート系作家たち(ピーター・グリーナウェイ;デヴィッド・リンチ;ケン・ラッセル ほか)
2 古典、定番のアート系作家たち(ルキノ・ヴィスコンティ;ロベール・ブレッソン;アラン・レネ ほか)
3 アート系映画の見方、読み方、感じ方11(光と影;絵画の引用;色とモノクローム ほか)
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映画の教室本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
めしいらず
21
再読。古今東西の映画を前半は作家別、後半はテーマ別で切り取る。作家の選定は実に順当。パッと思う浮かぶ人はほぼ網羅。テーマも「光と影」「絵画の引用」「アングル・移動・静止」「モンタージュ」「不在・静物・無人ショット」「鏡と反射」などなど、映画が映画として芸術性を発揮できるものを採り上げている。実に痒いところに手の届く内容。ただ、この本を読むこと自体が、自分のアート系映画に対するコンプレックスの顕現ってところが悲しき哉。。。この手の映画には欠かせないカメラマンも採り上げていて隙がない。 2012/12/31
Ecriture
7
作家やテーマごとに簡潔に解説がなされる。後発の「第七の芸術」として他芸術ジャンルの総合を運命づけられた映画芸術は、絵画や詩を引用して取り込み、モンタージュを代表とする(編集・撮影)技術によって映画固有の時空間を創造した。それならば、観客は映画鑑賞に固有の眼を創造してそれに相対せねばなるまい。本書はそのような映画鑑賞に固有の眼(映画の見方を知った眼)を授けてくれる。2014/02/26
林 一歩
6
このシリーズの中では及第点か。もう少しヌーヴェルヴァーグとか掘り下げて欲しいとは思ったけど。図書館本ですが、20ページくらい切り取られていて物凄く腹が立ちました。内容とは関係有りませんけど。2012/06/09
oz
2
初読。アート系映画と言う分類に本書編纂者による恣意性を感じ、また同シリーズとの重複から前半の作家論には今ひとつのめり込めなかった。しかし後半の「鏡像」や「絵画」と題されたかなり実践的なモチーフ解釈講義が非常に充実している。いきなり蓮實重彦よりも、終りの無いモチーフのシンボル読解はまずここを起点にしてみてもいいかもしれない。2010/02/20
床ずれ
1
僕が陶酔する映画ずくしだったが知らない所はガッと読み飛ばしで。羅列されてる映画監督の名を見ただけでワクワクしてる自分はまだまだスノッブなんだなって痛感。2014/02/08