内容説明
モンドからスナッフ・フィルムへ。メディアによる究極の頽廃。
目次
1 フィクション(殺戮―その女優は健在だ!;ハードコア―百ドル払えば、一回見せてやるよ;スリル・キル・ヴィデオ―日曜夜のファミリー向け特番だ!)
2 モンド・フィルム(モンド・フィルムの歴史―もうポルノは時代遅れだ;モンド・フィルムにおける死―ほら、人が生きたまま食われている)
3 デス・フィルム(バビロン―血肉の華;メディアにおける死―何が起きても、カメラを回し続けろ!;神話の蔓延―みんなこわかったのよ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
39
読み友さんの感想を読んで、ちょっと興味が出たので。セックスと暴力、陰謀論。刺激を求める大人の娯楽ーこういうのが行き過ぎて犯罪の域に達するとエプスタインとジェフリー・ダーマーみたいになっちゃうのかな…。小説などでも暴力シーンが多く出てきますよね~。いまだにうっかりcolombian necktieを検索したことを後悔してますよ、ええ…。2024/09/26
くさてる
21
殺人、自殺、事故……といった「死」をめぐる映像の商業化とメディアでの取り上げられ方について検証し、解析した一冊。詳細な映像表現の文章に、途中で気分が悪くなったところもあるけれど、有名無名を問わず、広範囲の映像に映し出された「死」を取り上げる冷静な筆致にはひきこまれました(日本の例もいくつも挙げられています)。1994年に書かれた本なので、今の状況とは違う部分も多いとは思いますが、歴史的な意味合いでも読み応えありました。2024/08/13
澤水月
0
9805
abaoaquagga
0
映画『スナッフ』、モンド映画/ショックメンタリー、リアリティ番組。事実関係に徹した筆致が明らかにするのは、結局のところ、撮影・販売を目的とした現実の殺人行為などなかったということ。にも関わらず、話題性を優先した制作陣やメディア、ファクトチェックの甘い人権家たちが喧伝した結果、実在しないはずのスナッフ・フィルムという概念が独り歩きしてしまった。虚実入り乱れる電脳時代において、むしろアングラ文化に疎い人にこそ読んで欲しいリテラシーを含んだ良書だが、残酷映像への詳細なテキスト描写のせいで薦めづらいのが玉に瑕。2025/02/15
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