内容説明
映画への架け橋、震える映像たちへの限りなく自由なアプローチ。１９６０年以降の、現代作家を知るための未知への旅１７。
目次
１ 「物語」以後の映像
２ 「多数派」から離れて
３ 映画の「果て」のまなざし
４ これだけは知っておきたい映画史１１
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
めしいらず
48
再読。映画史に足跡を刻む映画作家たち。映画に表れている作風によって、彼らを判りやすくカテゴライズし網羅した本。アート系映画作家好きにはたまらない顔ぶれが多く並ぶ。マイナー映画には割と通じているつもりでいたけど、知らない映画や作家もたくさん紹介されていてワクワク。ただし、映画を外枠でカテゴライズしただけなので、同じカテゴリーに入っていても、どれもこれもまるで似ていない。そこに個性のありようが見えるようで楽しい。あくまで映画を教養として取り入れたい人の為の、知的好奇心をくすぐる入門編といった趣き。2015/12/25
oz
2
再読。このシリーズはいくつか持っているがその中でもこれは優れた一冊だ。誰でも知っているクエンティン・タランティーノから今や視聴することすらも困難なヴィタリー・カネフスキーまで実に浩瀚な映画作家のデータベースである。年代でなくジャンルで分類しそれらを系譜としている作りが面白い。すでにシネフィルを自認する人でも新たな発見があることは間違いなく、これから映画通を目指そうと心がける人へも良い指標となるだろう。2009/08/31
JunTHR
1
映画理論、映画批評を少しでも読めば必ずぶつかるキーワードについて手軽に理解することができる。その概念とそれに属する作家をおおまかに説明しているので、気になったものを自分で調べる際の便利なイントロダクションといった感じか。無知な自分にとっては勉強になった。東浩紀氏がアニメーションに書いている！！2010/07/06
KO
0
映画は好きなもののジャンルとかカテゴライズにあまり興味がなかったので勉強にもなり、面白かった。映画を鑑賞する際の視点の差とかもね。実際に監督って、このような本で論じられているような意図を持って作品を作っているのかな？それは疑問。2012/11/30
