内容説明
S・O・S、S・O・S…世界中から電波が聞こえる。大震災、大量殺人、いじめ自殺、多重人格犯罪。イヤになってもたたかえ、もう逃げるところはないんだ。コミック、映画、音楽、小説から、ひび割れた世紀末を直視する。
目次
1 日本青空論(空の下で―公園から、路上から、たったひとつの風景を…「足でキーコ、キーコ動かす車に乗りたい」;死ぬのを怖れて、生きることができない―高畑勲『おもひでぽろぽろ』に見る戦後「あの時、青空を見なかった者は…」;そして、叫ぶことは…―渡辺文樹『ザザンボ』の墓暴き「和光順良善童児」の真実;「死にたい」と「生きたい」の間―『完全自殺マニュアル』批判「飛び降りぐらいじゃ死ねないぜ!」 ほか)
2 ゴジラの復讐(破壊せよ、醜悪なるものを―ゴジラ誕生「私は、その昔、本物の恐竜を見た」;日本(おたく)は世界の未来です―ジャン=ジャック・ベネックスとの対話「僕はセックスおたくだった…」
カニニカ―小林よしのり論「彼の怒りは、十歳の子どもの怒りそのものだ」 ほか)
3 性的人間(処女膜の内がわ―ピンク女優・伊藤清美論「もう見せるものはなくなった、これが私の全部です」;イヤになってもたたかえ!―村上龍、柳美里、内田春菊…「性的人間」の現在;禁じられた怒り―血と暴力とノイズの映像作家・佐藤寿保論「電波が殺人を指令する…」 ほか)