内容説明
映画=日誌。移動する風景に視線を投げかけるように、映画という風景を書きとめ記述すること。ヴェンダースタネール、ゴダール、ジヤームッシュら現在進行形の作家から、小津、ブレッソン、ウェルズ、ホークスなど永遠の時間を生きる作家まで、時間を超え、国境を越え、映画史を横断しながら疾走するかろやかなクリティックの数々。映画とともに繊細に呼吸し、言葉を、音響を、状況を考思し続ける著者最新のロードムーヴィー・エッセイ集。
目次
1 映画=日誌(不安定なスペクタルを生きた男―ジョセフ・ロージー追悼;危険な〈強度〉を生きる―ジャック・リヴェットをめぐって;映画は問題を提供する―アラン・タネールについて;永遠の現在を生きる―ヌーヴェルヴァーグとは何か;彼銅は18歳だった―マルグリット・デェラス;われ発見せり―ボリス・バルネットについて;追悼オースン・ウェルズ;真実と現実を〈わたし〉に伝えるヴェンダースの声;物語は古びない―ダグラス・サークについて;二つの方法で〈世界〉を呈示する―パトリス・シェローについて;彼はメキシコで古典映画作家になった―ルイス・ブニュエルについて;彼の音楽はミュージカルを抽象的にした―コール・ポーターについて;造形力とおおからか―フリッツ・ラングとジャン・ルノワール ほか)
2 フランス映画=言葉と映画(台詞から生まれる感情について;言葉の場所について;音響の演出について;ジャン・ルノワールの声について;マルセル・パニョールについて;デュラスから遠く離れて;シニョレの記憶、ベッケルの記憶;シネマテーク的思考のために;ニースについて ほか)
3 映画=状況(アンドレ・バザンに賛成する;バザンとラングロワの間で;死に近づく映画 ほか)
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