出版社内容情報
総作品数700超。実験音楽の歴史を新たに描く野心的大作。
ジョン・ケージ、クリスチャン・ウォルフ、アルヴィン・ルシエから
大友良英、クリスチャン・マークレー、マンフレッド・ヴェルダー、
ヴァンデルヴァイザー以降の現代を生きるアーティストたちまで、
半世紀にわたる実験音楽の営みを500名を超える作家とその作品から見通す。
科学、数学、歴史、哲学、視覚芸術、インスタレーション、
ソーシャリー・エンゲイジド・アート、テクノロジー、環境保護活動……
あらゆる領域を侵食し続ける「音楽」の全貌。
本書は、現代における実験音楽を、過去の一時的な運動ではなく、いまなお広がり続けている音への多様なアプローチとして捉え直す一冊である。
実験音楽とは、特定の響きや様式によって定義されるものではなく、探究すること、不確実性を引き受けること、
そして新しい発見へと開かれた「姿勢」そのものなのだということが、本書を通して浮かび上がってくる。
構成は時系列や技法別ではなく、「共鳴」「和声」「オブジェ」「かたち」「知覚」「言語」「相互作用」「場所」「歴史」といった主題ごとに展開される。
さまざまな実践を振り返りながら音楽を「つくること」「聴くこと」が、どのように問い直され、更新されてきたのかを描き出していく。
名著として名高いマイケル・ナイマン『実験音楽──ケージとその後』の「続編のようなもの」として書かれた、実験音楽の現在地を示す、待望のガイドブック。
言及されるアーティスト(一部)
赤間涼子、アストロ・ツイン、足立智美、アニア・ロックウッド、アラン・ラム、アルヴィン・ルシエ、アントワン・ボイガー、池田亮司、ウォルター・ツィンマーマン、宇波拓、エヴァン・ジョンソン、エメカ・オグボー、エリック・カールソン、エレナ・ビゼルナ、大友良英、カサンドラ・ミラー、カールステン・ニコライ、キース・ロウ、クリスチャン・ウォルフ、クリスチャン・マークレー、クリスティーナ・クービッシュ、クリス・ワトソン、小杉武久、ゴードン・ムンマ、Sachiko M、佐藤実、サラ・ヒューズ、ジェイソン・カーン、ジェームズ・サンダース、ジェニファー・ウォルシュ、ジャン?リュック・ギオネ、ジョン・ケージ、ジョン・ゾーン、ジョン・ルリー、杉本拓、鈴木昭男、ステファン・トゥート、スティーヴン・コーンフォード、スティーヴン・チェイス、セルジュ・バグダサリアンズ、チヨコ・スラブニクス、角田俊也、デイヴィッド・ダン、デイヴィッド・チュードア、刀根康尚、トム・ジョンソン、中村としまる、ニコラス・コリンズ、ノミ・エプスタイン、パトリッ
【目次】
謝辞
第一章 実験音楽を定義する
I 序
II 不確定性
III 沈黙
第二章 科学的アプローチ
I 科学的発見の役割
II 和声的関係
III 数による演奏
IV つくりながら学ぶ
V 隠された音を見出す
第三章 物質性・身体性
I 演奏の身体性
II 共鳴する空間
III 楽器としてのオブジェ
IV かたちから音へ
第四章 知覚
I 聞き手の位置
II 時間の知覚
第五章 情報、言語、相互作用
I 音響情報の操作
II 生物の音
III 言語
IV 相互作用
第六章 場所と時間
I マッピング
II サイト・スペシフィックな作品
III 歴史
実験音楽の支援ネットワーク
原註
訳註
索引



