出版社内容情報
私たちがこの作品に心奪われるのはなぜ?
そこには、人を惹きつける「しくみ」がある──
世界のアートの多様性を味わいながら、みるみる鑑賞眼が研ぎ澄まされる、
〈アートの見方〉がわかるビジュアル大全。
作品の中にひそむ「しくみ」に着目すれば、
有名作でも初見のものでも、パズルを解くように作品を読み解ける!
本書で取り上げられるのは、紀元前3万年から現代まで、多様な文化圏から選ばれた、時代を揺るがした50の重要な作品です。絵画をはじめ、洞窟壁画、素描、版画、彫刻、装飾品、仮面、写真、ポスター、インスタレーションなど、あらゆる形態の視覚メディアを扱います。
構図、色彩、素材、モチーフ、テーマ、時代背景など、作品を見るポイントと読み解き方を伝授しながら、フェミニズム、ジェンダー、ポストコロニアリズムといった現代的な視点も踏まえつつ、この作品群が私たちにとってなぜ今なお重要なのかをひもといていきます。
取り上げる作品は、例えば、ツタンカーメン王の仮面、ゴッホ《星月夜》、フェルメール《天秤をもつ女》、葛飾北斎《神奈川沖浪裏》、サイの洞窟壁画、ドロシア・ラングの《移民の母》、JR《移民たち、国境を横断するピクニック》など。それぞれの作品は、まるで図鑑をめくるように楽しめるレイアウトで紹介され、関連する作品や作家にも言及しながら、簡潔な解説に加えて、図解、クローズアップ写真を用いて作品を徹底解剖し、傑作を構成する要素を明らかにします。
人類にとって「美」とは何か、表現と創造性とは何か、その3万年の歩みをたどりながら、世界の多様なアートを読み解く楽しさと、知的好奇心を刺激する1冊です。
明日、美術館や博物館に行くのがきっと楽しくなる!
◎850点のカラー画像を収録!
◎図解やクローズアップ写真がわかりやすい!
【目次】
はじめに──アートはどのように機能するのか
第1章 芸術の起源 :紀元前3万年?紀元1399年
1. 動物の魔術
フランス、オーリニャック文化《サイの洞窟絵画》紀元前3万年頃
2. 死後の世界のための芸術
エジプト、新王国時代《ツタンカーメン王の葬礼用の仮面(黄金のマスク)》紀元前1327?前1318年
3. 儀式の守護者たち
イラク、新バビロニア時代《行進するライオンのレリーフ》紀元前604?前562年頃
4. 人間と超人
トルコ、ローマ時代《哲学者としての皇帝像、おそらくマルクス・アウレリウス》180?200年頃
5. 霊的な恍惚
メキシコ、レモハダス文化《笑顔の人物像》7?8世紀
6. 精神の図案
スコットランド、ヒベルノ?サクソン文化 『ケルズの書』より《キーロー?イオタの頁》800年頃
7. 高潔なる英知
中国、遼王朝《阿羅漢(羅漢)》1000年頃
8. 宇宙の舞い
インド、チョーラ朝《踊る王シヴァ神(ナタラージャ)》11世紀頃
9. 超自然的な力
コロンビア、タイロナ文化《人物像のペンダント》10?16世紀
10. 不死の人間
ナイジェリア、ヨルバ文化《神殿の頭部》12?14世紀
11. 心の風景
趙孟?《双松平遠図》1310年頃
12. 讃美の言葉
イラン、イスラム文化《ミフラーブ(礼拝用の壁龕)》1354?55年頃
第2章 知識の成長 :1400?1599年
13. 信仰と感情
ロヒール・ファン・デル・ウェイデン《十字架降架》1443年以前
14. 理想の創造
レオナルド・ダ・ヴィンチ《人体比例の研究》(通称《ウィトルウィウス的人体図》)1490年頃
15. 神々の世界と霊界
メキシコ、アステカ文明《テスカトリポカのモザイク頭蓋骨》1400?1521年
16. 文化的な交流
シエラレオネ、サピ?ポルトガル様式《狩猟の角笛》15世紀後期
17. 人体表現の飽くなき探究
ミケランジェロ《リビアのシビュラのための習作》1510?11年頃
18. 物語の中の物語
スコットランド王ジェームズ4世の画家 『スピノラ家の時?書』より《臨終の場面と死者のための儀式》1510?20年頃
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