演出をさがして―映画の勉強会

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演出をさがして―映画の勉強会

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  • サイズ 46判/ページ数 412p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784845925001
  • NDC分類 778.4
  • Cコード C0074

出版社内容情報

現代日本映画を牽引する映画監督・濱口竜介と三宅唱、そして同時代を並走してきた映画研究者・三浦哲哉の3人による「映画の勉強会」が発足!



映画の「演出」とは何か?

ロベール・ブレッソン、ビクトル・エリセ、トニー・スコット、侯孝賢──

巨匠たちの作品の「演出」に焦点を当て、

つかまえようとしては逃げていく、目には見えない「演出」のありかを探す。

見れば見るほど発見があり、考えれば考えるほど面白い「演出」の魅力に迫る、

映画の演出をめぐる、終わりなき学びのドキュメント。







画面に映る映像になぜ心が動かされるのでしょうか。

そこに張り巡らされている「演出」とは、いったいどういうものなのでしょうか。



本書は、映画監督の濱口竜介と三宅唱、映画研究者の三浦哲哉という気心の知れた3人が集い、2018年より続けてきた映画の演出についての勉強会の「第1集」です。

3人がそれぞれ手にした地図とアイテムを持ち寄り、共に旅に出る、映画の演出をめぐる冒険の書です。



映画から受け取った驚きや喜び、問い、そして戸惑いを、共有する。

3人の勉強会だからこそ見つけられる(ひとりでは見つけられなかったかもしれない)発見がある。

見つける人と見逃す人が交代していきながら、その発見をバトンにしてリレーしていく。



そんな「映画の勉強会」の面白さ、興奮、熱気を存分にお楽しみ下さい。



【言及される主な作品】

ロベール・ブレッソン『ブローニュの森の貴婦人たち』『ジャンヌ・ダルク裁判』『やさしい女』『ラルジャン』

ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』『エル・スール』『ミツバチのささやき』

トニー・スコット『ハンガー』『ザ・ファン』『エネミー・オブ・アメリカ』『デジャヴ』『アンストッパブル』

侯孝賢『ミレニアム・マンボ』『百年恋歌』『童年往事 時の流れ』『悲情城市』

*

濱口竜介『ドライブ・マイ・カー』

三宅唱『ケイコ 目を澄ませて』







──映画を勉強するということは、いったいなんなのでしょうかね?







三宅唱監督の最新作『旅と日々』(つげ義春:原作)公開中!

https://www.bitters.co.jp/tabitohibi/



濱口竜介監督の最新作『急


【目次】

内容説明

映画界を牽引するふたりの映画監督とひとりの批評家が、名匠たちの“演出”の謎に挑む、終わりなき学びのドキュメント。

目次

第1章 ロベール・ブレッソン 欲望しなければこんなショットは撮れない
第2章 ビクトル・エリセ ささやき声に全身を開いていく体験
第3章 トニー・スコット 大きな流れを食い止める小さな抗い
第4章 侯孝賢 もはやフレームなど存在しないように感じる
第5章 『ドライブ・マイ・カー』濱口竜介 映画の「演出」はいかにして発見されるのか
第6章 『ケイコ 目を澄ませて』三宅唱 「時間」はどのようにして映画に定着するのか

著者等紹介

濱口竜介[ハマグチリュウスケ]
映画監督。2008年、東京藝術大学大学院映像研究科の修了制作『PASSION』が国内外の映画祭で高い評価を得る。その後も神戸の即興演技ワークショップから生まれた『ハッピーアワー』(2015)が多くの国際映画祭で主要賞を受賞。近年の監督作に『偶然と想像』(2021/第71回ベルリン国際映画祭審査員グランプリ)、『ドライブ・マイ・カー』(2021/第74回カンヌ国際映画祭脚本賞、第94回米アカデミー国際長編映画賞)、『悪は存在しない』(2023/第80回ヴェネツィア国際映画祭審査員グランプリ)がある。2024年、映画に関する講演・批評等をまとめた著書『他なる映画と1・2』(インスクリプト)を発表

三宅唱[ミヤケショウ]
映画監督。1984年北海道札幌市生まれ。一橋大学社会学部卒業、映画美学校フィクションコース初等科修了。2012年、劇場公開第1作『Playback』が第65回ロカルノ国際映画祭インターナショナル・コンペティション部門に選出される。『きみの鳥はうたえる』(2018)、『ケイコ 目を澄ませて』(2022)、『夜明けのすべて』(2024)がベルリン国際映画祭ほかで上映され、第37回東京国際映画祭黒澤明賞をはじめ国内外の映画賞を受賞。2025年、『旅と日々』が第78回ロカルノ国際映画祭金豹賞を受賞

三浦哲哉[ミウラテツヤ]
映画研究・批評、表象文化論、食文化研究。1976年福島県郡山市出身。東京大学大学院総合文化研究科超域文化研究科表象文化論コース博士課程修了。青山学院大学文学部比較芸術学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆうき

0
映画監督はどこにカメラを置くかを常に考える職業なのだなと、本来スクリーンで透明化されるカメラ位置への言及の多さからうかがえる。技術という独立変数から語られる映画論はたしかにスクリーンで批評を書く蓮實重彦を敬うのも分からない話ではない。2025/12/29

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