アクティビズムのアート/アートのアクティビズム―「抵抗する表現」の軌跡と行方

個数:

アクティビズムのアート/アートのアクティビズム―「抵抗する表現」の軌跡と行方

  • ウェブストアに4冊在庫がございます。(2025年07月28日 23時33分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 263p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784845924110
  • NDC分類 702.06
  • Cコード C0070

出版社内容情報

アーティストはいかにアクティビズムを実践してきたか。アクティビズムはいかにアートとカルチャーに映し出されてきたのか。



パリ五月革命からブラック・ライブズ・マターまで、社会を舞台にアートとアクティビズムが織りなしてきた関係性をひもとき、歴史の転換点をつくった抵抗の表現の足跡をたどるとともに、今日のアート・アクティビズムの緊急性を探る。

ソーシャリー・エンゲイジド・アート以後の時代における社会と芸術の関わりを考えるための必読書。



環境運動家は名画にスープを投げつけ、美術館職員はストライキを起こして労働組合を立ち上げ、美術館はパトロンの倫理的問題を看過できずその名前を展示室から消し去る──。

今日の「アート」と「アクティビズム」は複雑に折り重なり、現に切り離すことが不可能になっている。



「二一世紀最初の新しい芸術形態」(ペーター・ヴァイベル)とも言われたアート・アクティビズム。

世界の紛争や対立が深刻化し、加速する資本主義によって社会が崩壊の危機に直面する混迷の時代、「抵抗する表現」はどこへ向かうのか。

本書はこの問いに対して歴史的視座から応える一冊である。



アーティスト/アクティビストである著者のグレゴリー・ショレットは、1960年代から今日に至るまで、世界各国で時代を揺るがせた(しかし少なからず主流の美術史からは排除されてきた)「アートのアクティビズム」と「アクティビズムのアート」の軌跡をたどる。

抗議(プロテスト)をアートとして実現するアーティストと、抗議として美的な手法を採用するアクティビスト。両者は鏡写しの存在であり、どちらも同じ歴史的転換点の構成要素であるとショレットは述べる。

そして、歴史の裂け目でさまよう抵抗の表現の「幽霊(ファントム)」たちに再び生命を吹き込み、積み重ねられてきた有形・無形の遺産を、未来への媒介としてとらえ直すことで、今日の実践者のための創造的な道筋を示唆する。



オルタナティブなき資本主義リアリズムの社会において、表現の行方を照らし出す。



★高山明(演出家・アーティスト)推薦!

本書は、幽霊となったアクティビスト・アートの圧縮された歴史の目録であり、「やり直しの名人」になるための、誰もが使えるハンドブックだ。私もこの本を手に、ますます主流派の演劇やアートの外へと出ていくことになるだろう。



<本書を読んでほしい人>

・現代アートの最新の動向を知りたい学生、研究者、作家、キュレーター

・現代の表現の政治性に気づき、社会との関係を読み解きたい人

・社会運動や市民参加から生まれたクリエイティブな実


【目次】

日本語版への著者の序文(書き下ろし)

序文

1 アクティビストとしての現代アーティスト──これは単なるテストではない

2 シチュアシオニストによる完全な批判と完全な治療

3 アヴァンギャルド・アーティストの集い

4 グリーンバーグ主義者の長い影を逃れて

5 一九六八年とその後──幽霊(ファントム)アーカイブと社会運動文化

6 一九七〇年代──アートにおけるアクティビスト的転回

7 一九八〇年代──新自由主義的転回に反応するアーティスト

8 一九九〇年代──タクティカル・メディアとしてのシチュアシオニスムの再利用

9 再び街頭へ──タクティカル・メディアから「ウォール街を占拠せよ」(二〇一一年)まで

10 制度批判か、文化の廃絶か?

11 二〇一六年とその後──冬が近づいている/冬はもうここに

12 ブラック・ライブズ・マター──丸見えの逃走

13 アクティビストとしての現代アーティスト──推測、憑在論、未完の結論



訳者あとがき

参考文献



索引

内容説明

パリ五月革命からブラック・ライブズ・マターまで、歴史の表裏にあった「抵抗する表現」の足跡をたどる。社会と芸術に向き合い、未来の実践を照らす必読書。「抗議文化」の誕生・切断・接続・再生から時代をとらえ直す。

目次

1 アクティビストとしての現代アーティスト―これは単なるテストではない
2 シチュアシオニストによる完全な批判と完全な治療
3 アヴァンギャルド・アーティストの集い
4 グリーンバーグ主義者の長い影を逃れて
5 一九六八年とその後―幽霊アーカイブと社会運動文化
6 一九七〇年代―アートにおけるアクティビスト的転回
7 一九八〇年代―新自由主義的転回に反応するアーティスト
8 一九九〇年代―タクティカル・メディアとしてのシチュアシオニスムの再利用
9 再び街頭へ―タクティカル・メディアから「ウォール街を占拠せよ」(二〇一一年)まで
10 制度批判か、文化の廃絶か?
11 二〇一六年とその後―冬が近づいている/冬はもうここに
12 ブラック・ライブズ・マター―丸見えの逃走
13 アクティビストとしての現代アーティスト―推測、憑在論、未完の結論

著者等紹介

ショレット,グレゴリー[ショレット,グレゴリー] [Sholette,Gregory]
ニューヨークを拠点とするアーティスト、著述家、アクティビスト。社会芸術の理論と歴史を専門とする研究者。アートコレクティブ〈ポリティカル・アート・ドキュメンテーション/ディストリビューション〉(1980~88年)、〈REPOヒストリー〉(1989~2000年)、〈ガルフ・レイバー連合〉(2010年~)の共同設立者。未来が訪れなかった過去についてのドキュメント・コレクション「イマジナリー・アーカイブ」の巡回展示プロジェクトのキュレーター。クロエ・バスと共にニューヨーク市立大学ソーシャル・プラクティス(SPCUNY)の共同ディレクター、同大学大学院の地球環境科学地理学プログラムの博士課程教授を務める

秋葉美知子[アキバミチコ]
一橋大学経済学部卒業。株式会社パルコのセールスプロモーション、FM雑誌の編集、マーケティング情報誌『アクロス』編集長などを経た後、近畿大学大学院でパブリック・アートを研究。活水女子大学文学部で教鞭を執った後、2013年から特定非営利活動法人アート&ソサイエティ研究センターにリサーチャーとして参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

最近チェックした商品